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女性ホルモンのプロゲステロンの働き。過剰も不足も病気になる? | crana クレーナ

女性ホルモンのプロゲステロンの働き。過剰も不足も病気になる?

「プロゲステロン」=「黄体ホルモン」は、もうひとつの女性ホルモン「卵胞ホルモン」と共に女性の体に作用して、生理、妊娠といった生殖機能を起こします。

卵胞ホルモンは女性らしい心と体を作るホルモン、黄体ホルモンは妊娠を助けるホルモン、といったようにそれぞれ異なる役割を分担しているのが特徴です。

どちらかというと、女性ホルモンといえば女子力を高める卵胞ホルモンのほうが注目されがち。ですが、黄体ホルモンこそ女性の美しさや幸せを作るために絶対に欠かせないホルモンともいえます。

黄体ホルモンの特徴、役割、ホルモンバランスの乱れで起こるトラブルについて一緒にチェックしていきましょう。

黄体ホルモンは妊娠を助けるために分泌される女性ホルモン

黄体ホルモンは「卵胞ホルモン」と共に卵巣から分泌されている女性ホルモンです。卵胞ホルモンと同じように思春期から分泌が盛んになり、20~30代後半をピークに加齢によって分泌量が減少していきます。

卵胞ホルモンが「エストロゲン」と呼ばれるのに対し、黄体ホルモンは「プロゲステロン」とも呼ばれます。黄体ホルモンという名前は「黄体」という物質から分泌することが由来しています。

黄体ホルモンが分泌される仕組み
  1. 生理開始から卵胞ホルモンが分泌され始め、約2週間かけて卵胞を成熟させる
  2. 卵胞が成熟するころ、卵胞ホルモンの刺激で「黄体化ホルモン」の分泌が高まる
  3. 黄体化ホルモンの分泌量がピークに達すると卵胞から卵子が飛び出す(排卵)
  4. 卵子の出て行ったあとの卵胞が、黄色い細胞(黄体)に変化する
  5. 黄体から黄体ホルモンが分泌され始める
  6. 黄体ホルモンの分泌は約2週間高まり、子宮に受精卵が着床しやすい状態を作る
  7. 妊娠が成立しなかった場合は分泌量が減少する

黄体ホルモンは、生理周期のある限り女性の年齢や性交経験の有無に関係なく、毎月万が一の妊娠に備え、子宮の中を赤ちゃんの居心地の良いベッドのような状態に仕立て続けます。

妊娠できなくても生理で子宮の中をリセットし、翌月には再び新しい赤ちゃんのベッドを作り続けるのです。

女性の身体のための12の作用。黄体ホルモンの役割

黄体ホルモンは、妊娠しやすくする、妊娠を持続させるために女性の体をコントロールするホルモンです。

さらにがんの発症を抑えていたりと非常に重要な働きばかりする黄体ホルモン。女性の体に次のようなさまざまな作用をもたらします。

1.体温を上昇させる

黄体ホルモンには、妊娠に備えて体温を上昇させる作用があります。黄体ホルモンの分泌が盛んになるのは、排卵後から生理にかけての約2週間で、この期間は生理周期のうち「高温期」にあたります。

排卵日までの約2週間「低温期」と比べると、体温の上昇は0.3~0.5℃と、普通の体温計で測った場合には小さな差です。

ただし0.01℃単位で測る基礎体温の世界では大きな差になります。グラフにした時、排卵日を境に高温期がぐんと体温が上昇し、低温期と高温期がはっきりキレイな2相に分かれます。

ただし妊娠が成立しなかった場合は、黄体ホルモンを分泌していた黄体が退化し、黄体ホルモンが分泌されなくなります。すると体温が低下し、生理が起こります。

2.子宮内膜の厚みを維持させる

黄体ホルモンには、子宮内膜の厚みを維持して妊娠しやすくする役割があります。

排卵が終わると、黄体ホルモンは卵胞ホルモンと共に子宮内膜を厚くし、赤ちゃんが育ちやすい環境を用意し始めます。

厚くなった子宮内膜は、まさにふかふかした柔らかいベッドのようで、子宮内膜に受精卵がもぐりこみやすく着床しやすい状態になっています。

また、妊娠してからは胎盤ができあがると、胎盤から黄体ホルモンが活発に分泌されるようになり、妊娠後期まで黄体ホルモンの分泌量が上昇し続けます。

一方、妊娠が成立しなかった場合は黄体ホルモンの分泌量が急激に減少して子宮内膜がはがれ落ち、経血と一緒に子宮の外に排出されます。これが生理です。

3.乳腺を発達させる

黄体ホルモンは卵胞ホルモンと共に、女性の乳腺を発達させます。

女性は思春期になると女性ホルモンの分泌が盛んになり、黄体ホルモンのはたらきで乳腺が発達し始めます。また卵胞ホルモンには乳腺の周りに脂肪をつけるはたらきがあり、この2つのホルモンによってバストが豊かになります。

4.体の水分を維持する

妊娠中は、お母さんの体に多くの水分が必要になるため、排卵後から妊娠中にかけては黄体ホルモンの分泌が盛んになって体に水分を溜めようとします。

5.黄体ホルモンの役割:子宮の収縮を抑える

黄体ホルモンは、妊娠を継続させるために子宮の収縮を抑えます。子宮の収縮を抑えることで流産や早産が起こるのを防ぎ、赤ちゃんの命を守っているのです。

妊娠中は黄体ホルモンの分泌が持続し、妊娠10か月目に入ってからは分泌量が減少します。この刺激を受けて「オキシトシン」というホルモンが子宮の収縮を起こすようになると、体が分娩の準備を始めます。

6.乳がん・子宮がん・卵巣がんを防ぐ

黄体ホルモンは、卵胞ホルモンが過剰にはたらいてがん細胞を増殖させるのを防ぎ、乳がん・子宮がん・卵巣がんの発症リスクを抑えています。

黄体ホルモンの分泌が高まったときに起こりやすいトラブル

黄体ホルモンの分泌が高まる生理前は、黄体ホルモンの作用が強く出るために不快さを感じることも多くなります。

体がむくみやすくなる

黄体ホルモンは水分と塩分を体に取り込もうとするため、生理前はからだがむくみやすくなります。

皮脂が過剰に分泌される

黄体ホルモンは皮脂の分泌を活発にする作用があります。そのため、生理前は肌が脂ぎったりニキビが出やすくなったりします。

便秘しやすくなる

生理前になると便秘が悪化するという女性はけっこう多いです。実はこれも黄体ホルモンのしわざ。

黄体ホルモンが体に水分をため込もうとする際、腸内の水分を奪うため便が硬くなることと、黄体ホルモンの作用で腸のぜん動が鈍くなることが便秘を引き起こします。妊婦さんも、黄体ホルモンの働きと大きくなった子宮の圧迫で便秘がちになります。

生理前に胸が張って痛くなる

生理前は、黄体ホルモンが乳腺を刺激して乳房が重くなって張る感じがしたり、圧痛を感じたりしやすくなります。

吐き気や胃の不快感が起こりやすくなる

黄体ホルモンの作用で消化器の機能が低下するため、生理前は吐き気や胃の不快感が起こりやすくなります。

食欲が増して太りやすくなる

黄体ホルモンには、食欲を亢進させる作用があるので、生理前になると食事の量が自然に増えて太りやすくなります。これは妊娠に備えて栄養をつけるための現象です。

眠くなる

黄体ホルモンには眠気をもよおす作用があるため、生理前や妊娠中はすぐ眠くなったり、寝ても寝てもいくらでも眠れてしまう、といったことが起こりやすくなります。

情緒不安定になりやすい

黄体ホルモンの作用が強く出ると、情緒が不安定になることもあります。

卵胞ホルモンは情緒を安定させる作用を持っていますが、生理前は2つの女性ホルモンのバランスが大きく変動するため、イライラしやすい、切れやすい、ふさぎこみやすい…といった心の不調が強く出やすくなるのです。

…生理前は、黄体ホルモンの妊娠を助ける作用が裏目に出てホルモンバランスが乱れやすくなり、体と心に不調が起こる「月経前症候群(PMS)」が起こりやすくなります。

PMSは、上記の症状のほかに頭痛、下腹部痛、倦怠感、不眠などさまざまな症状を伴います。

生理が始まると黄体ホルモンの分泌量が減少することで、これらの不快な症状は自然におさまりますが、人によっては症状が強く出てつらい思いをすることもあります。

生理前は規則正しい生活を心がけてホルモンバランスを整えることも大切です。また、PMSが日常生活に差し支える場合は薬で症状を軽減させることもすすめられます。

黄体ホルモン不足は女性の体にどんな影響をおよぼす?

黄体ホルモンが分泌されにくいと、高温期になっても黄体ホルモンが十分に分泌されず、高温期が短くなって生理が早めに来たり、生理前に少量の出血がダラダラ続いたりします。

また、生理前は黄体ホルモンの影響で胸が張ったり熱っぽさを感じたりしますが、これらの減少も起こりにくくなります。

誰でもストレスによって女性ホルモンのバランスが不安定になりやすいので、月によってたまにこのようなトラブルがある程度なら、あまり心配はいりません。

ただし、黄体ホルモンの分泌量が慢性的に不足するようになると、毎月の排卵、着床、妊娠がスムーズにできなくなり、不妊症に移行する可能性が出てくるので注意が必要です。

このように黄体ホルモンを十分に分泌することができない状態は「黄体機能不全」と呼ばれ、治療の対象になります。

黄体機能不全になると、排卵が起こりにくくなり子宮内膜が十分厚くならないため、受精や着床に成功するチャンスが少なくなってしまいます。

また、受精卵が着床しても黄体ホルモンが少ないと妊娠を続けることが難しくなり、妊娠初期の流産が起こりやすくなります。

結婚していない女性、まだ子供は先だと考えている既婚の女性は「まだ若いし妊娠の話はあまり関係ないわ」と思われるかもしれませんね。

ですが、今は妊娠のことを考える必要がなくても、生理不順や不正出血が続く状態を放置していると将来不妊症に移行しやすく、いざ子供が欲しくなった時に困る可能性があるので、

これから妊娠・出産をする可能性のある女性で、頻発月経や不正出血が続く場合は、黄体機能不全になっていないか早めに確認することをおすすめします。

黄体機能不全の特徴的な症状は主に2つです。

  • 頻発月経(生理周期が24日以下の生理)
  • 不正出血

基礎体温を測れば黄体機能不全かどうか大まかに知ることもできます。

黄体機能不全の場合、高温期に体温が上昇しきっていない、高温期が10日未満しかない、といった特徴があります。このように基礎体温の問題がある場合は、婦人科を受診して検査を受けましょう。

黄体ホルモンのバランスは整えておく必要がある

黄体ホルモンの主な目的は妊娠を助けることですが、妊娠の有無に関係なく女性の体と心に大きな影響をおよぼしていることがお分かりいただけたと思います。

卵胞ホルモンと同様に、その量が多くても不足しても良くありません。また、女性の健康を保つためには黄体ホルモンと卵胞ホルモンのバランスが安定していることが大切です。

黄体ホルモン不足の兆候があれば、いつかママになるときのため放置せずに婦人科を受診し、きちんとホルモンバランスを整えておきましょう。

卵胞ホルモン(エストロゲン)についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

2つの女性ホルモンは常に絶妙な関係を保ってはたらいています。それぞれの女性ホルモンの特徴をぜひ比較してみてください。

そして、しっかり整えるための手段として、毎日の食事に効果的な栄養素を取り込むことも心掛けてくださいね。

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女性のからだのためのホルモン、黄体ホルモンとエストロゲン。美容意識が高い人も、将来の妊娠を考える人も、その働きと整えることの重要性を知って行動すべきだと、筆者は強くお伝えしたいです。

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