生理前、生理中のつらい肩こり。こりの原因から解消する3つの方法

生理の前になると、肩こりの症状がひどくなる方はいませんか?中には肩の痛みから首の痛みへ、さらには頭痛へと発展してしまう女性もいるのではないでしょうか。

では、なぜ生理前に肩こりがひどくなってしまうか。今回は、そんな生理前の肩こりについて簡単に紹介していきます。

その肩こりの原因を知れば、正しい対処法がみえてくるかもしれませんよ。憂鬱な症状はひとつでも減った方がいい!是非参考にしてみてください。

生理前に肩こりがひどくなる原因4つ

生理前に肩こりがひどくなる原因について、明確にお前がそうだ!と言える犯人のように断定できるものはありません。

しかし、その原因となるものは複数存在しています。その中でも今回は、代表的なものを紹介しています。あなたの肩こりは、何が原因でしょうか?

血行不良と貧血で肩こりに

生理の準備をするうえで、血液の多くが子宮に集められます。その結果、本格的に生理に入る前から貧血になってしまう女性もいます。

血液の量が足りないことで血行不良になり、常日頃から運動をしていないことで血液を巡らせる筋肉が衰えて上手く血液循環ができないなど、血液が足りなくなることで様々な問題が噴き出すことがあります。

肩の筋肉の血液の巡りが悪くなり、運動をしていないので凝り固まった筋肉がますます硬くなり、生理前はよりいっそう肩こりが悪化することもあります。さらに元々姿勢が悪かった場合などは、生理前にますます肩こりの症状が出やすくなります。

特に生理期間中は交感神経が優位になると、血管が収縮して血行不良に陥りやすいものです。上記の事を踏まえた上で、これらの事からも、もともとから血のめぐりが悪い人にとって、生理期間中は最も注意しなければなりません。

ホルモンバランスの乱れから肩こりに

肩こりだけではありませんが、あらゆる症状が生理期間中にひどくなってしまう原因の一つとして多いのが、ホルモンバランスの乱れです。

生理期間中は、ホルモンバランスが著しく変動し続けます。その過程で女性ホルモンの「エストロゲン」の量が減少し、代わりに妊娠に働きかける女性ホルモンの「プロゲステロン」の分泌が増加します。その結果、子宮と骨盤の周辺に血液が集まります。

血液の量が一か所に偏ることで、首や手足、背中など身体の末端にいくほど血液による酸素の運搬力が減少します。

その結果、筋肉がエネルギーである酸素を通常よりも取り込めず、中でも首周りの筋肉が疲労しやすくなり、通常時よりもひどい肩こりを引き起こします。肩こりが悪化すれば、そこから誘発して頭痛の症状も強く現れる場合があります。

運動不足と姿勢の悪化で肩こりが起こる

【原因その1】でも少し触れ増したが、もともと肩こりになりやすい人にとって、生理期間中の運動不足や姿勢悪化が原因になることがあります。

生理痛の症状として多い、頭痛・腹痛・腰痛などで身体が慢性的な痛みに晒されると、動くことが億劫になってしまいます。例え動けたとしても、痛みから姿勢を悪化させて行動することもあるでしょう。

パソコンを初めとして、デスクワーク中心の生活をしている人も要注意です。もともと姿勢が悪い状態から、生理期間中は体調不良によってますます姿勢が悪化する傾向にあります。姿勢が悪化すればするだけ、肩こりもひどくなってしまいます。

月経前症候群の症状のひとつ、肩こり

これまで紹介してきた原因全てをひっくるめて考えられるものが、生理期間中の体調不良と言えば一番に上げられる月経前症候群です。

月経前症候群は、主に生理の二日前から十日前に現れる、女性特有の体調不良の症状です。生理期間中の、特に生理前に肩こりがひどくなる原因としては、筆頭にあげられる症状です。

女性が月経前症候群になってしまう原因としては、ストレス・無理なダイエット・睡眠不足・老化・生活習慣の乱れなどがあげられます。ただでさえ肩こりを慢性的に持っている状態で、月経前症候群の原因を満たしている場合は、まず悪化の原因である月経前症候群の改善から乗り出しましょう。

例え肩こりの改善に乗り出したとしても、悪化させている為に治療の実感が得られないかもしれません。ならば、まず悪化させる原因を緩和し、その後に直接原因を解消するために動いてみましょう。

これですっきり!生理前に肩こりがひどくなった場合の対処方法

生理前に肩こりがひどくなった場合、そしてそれが生理期間中にまで引きずられてしまった場合、肩こりを緩和したいと思うのは自然なことです。

そこで、生理期間中の肩こりがひどくなった場合の対処方法をいくつか紹介します。ここで紹介した方法以外にもありますので、あくまで参考程度に留め、まず実践してみた上で自分に合う方法を探してみてくださいね。

運動による血行促進

そもそも肩こりは、肩の周りの血液が滞った状態です。肩まわりと全身の血流を動かし巡らせることで、血行を促進して肩こりの改善につなげることができます。

運動やストレッチで、息が弾まない程度に身体を動かして、血液の流れを動かすことを意識するように動いてみましょう。

例えば、ウォーキングは全身の血液の流れを改善してくれる、効果的な有酸素運動です。この時に、腕をしっかり振ることで腕から肩にかけての筋肉を動かし、肩こりの改善にも効果があります。

他にも、肩の伸びをするように肩を上げ下げしたり、両肩の肩甲骨をくっつけるように両腕を後ろに持っていくストレッチでも、肩周辺の筋肉が動くため、凝り固まった筋肉をほぐし、血流を良くする効果があります。

肩まわりの血流が活性化すれば、血行促進と肩こりの解消に繋がります。特に、お風呂で温まりながらストレッチをすれば、さらにスムーズな血行促進効果を期待できます。

女性ホルモン剤や漢方薬による治療

ホルモンバランスの乱れや、月経前症候群が原因の場合は、自力での治療が困難になる場合があります。その時は、産婦人科などに赴いて病院で診察を受けるといいでしょう。

肩こりで産婦人科に行くことに抵抗はあるかもしれませんが、生理期間中に現れるひどい体調不良ならば、産婦人科に行くことに何の間違いもありません。

ホルモンバランスを整えるために、ピル(女性ホルモン剤)や漢方薬などを処方してもらい、無理のない過程で治療を行うことで、結果的に肩こりを改善していくこともできます。

特に漢方薬は、即効性はないものの体質改善において高い効果を発揮します。筋肉のこりを改善するものや、血行不良や貧血に効果を発揮する漢方薬は市販薬としても薬局で購入できるため、自分の体質と相談して日常に取り込んでもいいでしょう。

規則正しい生活

最も原始的かつ最も手早く始められる対策として、規則正し生活を行うことがあります。十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事、そして適度な運動とストレス発散を行う健康的な生活をすることで、月経前症候群の兆候も予防できます。

そして規則正しい生活をすることは、体内のホルモンバランスを整えたり、疲労しやすい筋肉を適度に休めることができるということです。その結果として、筋肉の疲労から引き起こることもある、肩こりの改善にもつながっていきます。

日々の積み重ねにより、ゆっくり改善していきましょう

生理前の肩こりは、生理になる前から積み重ねている日常の積み重ねがきっかけです。

元々肩こりを持っていた人は重くなり、肩こりを持っていないと思っていた人も、生理前にホルモンバランスが崩れて肩こりが表に出てきたりと、日ごろのツケが出てきます。

そのため、生理前にひどい肩こりにならないように、常日頃から意識して日常を過ごしましょう。適度な運動をしたり、規則正しい生活をするだけでも違います。備えあれば憂いない。日々身体に健康という貯金を溜めていきましょう!

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