生理前ニキビがひどい!もしかしたらそれは治療が必要なニキビかも
生理前の肌トラブルでお悩みのあなた。
生理前にニキビがよくできてしまうと感じていても、特に何もせずに過ごしてしまう人も多いのではないでしょうか?
しかし、ニキビは尋常性挫創(じんじょうせいざそう)という肌の病気に分類されており、皮膚科で治療してもらうことが出来るのです!
でも病院に行くまでもないし…時間もないし…と思うあなたは、一度この記事で病院にかかるべきニキビの特徴を知っておいてくださいね。
こんな場合は医療機関へ!治療がすすめられるニキビの特徴
最近では、ニキビの治療のために医療機関へ行くように促すCMもみられるようになりましたね。
ニキビは、皮膚科で治療してもらうことが可能です。また、ニキビを医療機関で治療してもらうことで、ニキビの跡が残さずに治すことが出来るのです。
以下のようなニキビは医療機関へ行くことをおすすめします。
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【 こんな症状のニキビは医療機関へ 】
- 腫れあがっているニキビ(紫のニキビ)
- 膿が溜まっているニキビ(黄色いニキビ)
- 炎症を起こしたニキビ(赤いニキビ)
- 治りが遅いニキビ
もちろん、これ以外のニキビでも気になる場合は、医療機関で治療の相談をしても大丈夫ですよ。
ニキビの治療は皮膚科?婦人科?
ニキビの治療は、基本的には皮膚科を受診します。
しかし、ニキビと同時に生理不順であったり、皮膚科に通院していてもなかなか効果が表れない場合には、婦人科を受診しても良いでしょう。
ニキビ治療のために、婦人科を受診すると血液検査でホルモン量を測定することが出来ます。もし、ホルモンバランスの変化がニキビの主な原因の場合には、婦人科で治療することが最も早い治癒に繋がるのです。
ニキビの治療は保険適用のものと適用外ものがある
医療機関でのニキビの治療は、塗り薬や飲み薬を処方してもらったり、ケミカルピーリングなや光線治療を行う場合もあります。
しかし、これらの治療は保険適用のものと、保険適用外のものがあるのです。
保険適用の治療 | 保険適用外の治療 |
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塗り薬 飲み薬 |
ケミカルピーリング イオン導入 レーザー治療 フォトフェイシャル治療 |
保険適用の治療とその費用
保険適用の治療ですが、ニキビの状態やカウンセリングから、塗り薬や飲み薬を処方されます。
塗り薬には、炎症を抑える抗菌剤やニキビ専用の毛穴の詰まりを解消する薬や、古い角質を取り除く薬を処方してもらえます。
また、飲み薬では、代謝を助けるビタミン類が入っている薬や、炎症を抑える抗生物質、漢方なども処方してもらえます。また、場合によってはホルモン剤なども処方されるようです。
保険適用の場合、初診代と合計して1000円から2000円程度で診てもらえます。薬局での薬も1000円程度するので、時間があれば皮膚科を受診した方が良いでしょう。
保険適用外の治療とその費用
皮膚科での保険適用外の治療には、いくつかあります。
- ケミカルピーリング
- 肌に化学薬品を塗り、古い角質や毛穴の汚れを取り除く方法です。ニキビ跡が目立たなくなるなどの効果が期待できます。
現在、治療中の病気がある人や、妊婦、授乳中の人、傷跡が残りやすい人などは、この治療ができない場合があります。
- イオン導入
- ビタミンなど配合された導入剤を塗り、微弱な電流を流す治療です。電流を流すことで、導入剤が肌の奥に浸透し、ニキビの炎症や悪化を抑える効果があります。ケミカルピーリングを行った後に、このイオン導入を行うこともあります。
ペースメーカーや骨の固定のための金属などが、体内にある人は、この治療を受けることができません。
- レーザー治療
- ニキビにレーザーを当て、古い角質や毛穴の詰まりを溶かす治療です。ニキビができにくい肌になったり、ニキビ跡を改善する効果が期待できます。1回のみで効果が表れるわけではなく、何回か繰り返し行うことでより効果が得られます。
しかし、強い日焼け直後やてんかん発作がある人は治療が出来ない場合があります。
- フォトフェイシャル治療
- レーザー治療のように、光を当てるフォトフェイシャル治療ですが、レーザー治療と異なり、何種類かの弱い光を肌に当てることで、皮膚の代謝を高める治療です。
ニキビ跡の治療に効果がありますが、レーザー治療と同様に強い日焼けの後などは治療できません。
これらの治療は、保険適用外のため、費用は高くなる場合が多いです。また、数か月から数年間の治療が必要な場合もあるので、医師とよく相談しましょう。
生理前にできる大人ニキビは治りにくい
女性の生理には女性ホルモンが深く関わっています。生理を起こすホルモンのうち、黄体ホルモンが肌トラブルと大きく関わっているのです。
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【 黄体ホルモンの働き 】
- 皮脂を分泌させる
- 肌の抗菌物質を減少させる
皮脂が過剰に分泌されると、肌の毛穴が詰まりニキビができてしまう原因になります。また肌の抗菌物質が減少することも、肌トラブルを起こす原因のアクネ菌を増加させるため、ニキビが増えてしまうのです。
この黄体ホルモンは排卵後から生理前まで分泌されます。そのため、生理前に肌トラブルが多くなるのです。
一方、思春期のニキビは、主に皮脂の分泌が過剰になることが原因です。
しかし、大人になってからできるニキビは、様々なことが影響しニキビの原因となっているため、一般的には治りにくいと言われています。大人ニキビができてしまう原因として以下のことが挙げられます。
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【 大人ニキビの原因 】
- 睡眠不足
- 生理によるホルモンバランスの変化
- 食生活の乱れ
- 飲酒
- ストレス
- 化粧による毛穴の詰まり
- 肌の乾燥
これらは、一つだけで大人ニキビができてしまうだけでなく、複数の原因が重なり合ってニキビができてしまう場合も少なくありません。
例えば仕事などで忙しい場合は、睡眠不足や食生活の乱れ、仕事のストレスなど複数が原因となってしまい、大人ニキビができてしまうこともあるのです。
そのため、大人ニキビが原因を完全に取り除くことは難しく、治りにくいと言われているのです。
大人ニキビはどうやって治すの?
ニキビができてしまったら、どんなことをして治そうとするでしょうか?
肌の油分をこまめに取るために、脂取り紙で肌の油分を取ったり、顔を清潔に保つために、いつもより洗顔の回数を多くする方もいるかと思います。
また、ドラッグストアでニキビ専用の薬を購入する方も多いでしょうか?
しかし、それは大人ニキビを悪化させてしまう間違った方法かも知れません。
脂取り紙で油を摂り過ぎるとニキビを悪化させる
皮脂が出すぎて、ニキビができてしまう思春期ニキビとは異なり、大人ニキビでは、乾燥もニキビができてしまう原因になってしまいます。
肌の油分を取り過ぎてしまうと、肌が乾燥してしまいます。その結果、肌の張りや柔軟性が無くなり、毛穴が固くなってしまうのです。
毛穴が固くなることで、毛穴が詰まりやすくなり、それが原因でニキビができやすくなってしまうのです。
また、肌の油分を取り過ぎると、肌が乾燥を防ぐため、更にたくさんの皮脂を出そうとします。肌の油分を抑えるために脂取り紙を使ったばずなのに、それが逆に皮脂を増加させているなんてこともあるのです!
もし、脂取り紙を使用する場合は、保湿も同時に行うと、このようなことを防ぐことが出来ます。
また、皮脂の取りすぎを防ぐために、脂取り紙は1日1回程度を目安として使用しましょう。
洗顔のし過ぎも大人ニキビを増やしてしまう
肌には適度な水分や油分があり、それが肌のバリア機能として外からの刺激から肌を守っています。
しかし、洗顔は肌の水分や油分を取り去ってしまうので、この肌のバリア機能が低下してしまうのです。
これが、大人ニキビができてしまう原因になります。
洗顔は、朝と夜の1日2回程度にしましょう。
合わないニキビの薬はニキビを悪化させる
ドラッグストアには、様々なニキビの薬が販売されています。これを購入して、自分でニキビを治そうと考える方も多いのではないでしょうか?
しかし、ニキビの薬は数種類あり、その症状に合ったものを使用しないと、ニキビを悪化させてしまうこともあるのです。
ニキビの薬には、主に以下の4種類が配合されています。
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【 ニキビの薬の種類 】
- 皮脂を少なくする
- 角質を取り除く
- 炎症を抑える
- 代謝を高める
思春期ニキビは、皮脂の過剰な分泌が原因なので、皮脂を少なくする薬が効果的です。
しかし、大人ニキビの人が、この皮脂の分泌を抑える薬を塗ると、逆効果となりニキビが悪化してしまうこともあるのです。
大人ニキビには、代謝を整えるビタミン類が配合されている薬の方が、よく効く場合があります。
しかし、大人ニキビのなかにも、ストレスなどで皮脂が過剰に出ている場合には、思春期ニキビと同様に、皮脂を抑える薬が効く場合もあります。大人ニキビは、原因が様々なので、一概に「この薬が効く」と言えないのです。
もし、ドラッグストアで市販のニキビの薬を購入する場合には、薬剤師に相談すると良いでしょう。
ニキビの原因は複雑。治療は焦らずに
生理前にニキビができるのは、黄体ホルモンが影響している場合が多いのですが、意外とそれだけが原因でないことも多いのです。
そのため、安易にホルモン治療を希望していても、皮膚科の医師にビタミン剤を処方されたり、睡眠時間をとるようにアドバイスされたりします。
それほど、ニキビの原因は複雑で治療は長引いてしまう場合もあるのです。
ニキビ治療だけを目的とせず、生活習慣や食生活も同時に見直し、体質改善する心持ちでニキビ治療に臨んでみると良いでしょう。