リングルアイビーシリーズ・5つの製品の効果&副作用を徹底解説

サトウ製薬からは「リングルアイビー」「リングルAP」「ルミフェン」などたくさんの解熱鎮痛薬が販売されています。

その中で女性に高く支持されているのが「リングルアイビー」シリーズ。頭痛、生理痛などさまざまな痛みや発熱に速くよく効き、仕事にプライベートに忙しく過ごす現代の女性に人気があります。

リングルアイビーが生理痛によく効くのはなぜ?リングルアイビーの特徴、選び方についてチェックしてみましょう。

女性に高い支持を得ているリングルアイビーの特徴

サトウ製薬の「リングルアイビー」は、全国の薬局・ドラッグストア・で販売されている解熱鎮痛薬。現在は次の5種類があります。

▼リングルアイビーシリーズ
リングルアイビーシリーズ商品イメージ

  • リングルアイビー
  • リングルアイビー200
  • リングルアイビーα200
  • リングルアイビー錠200
  • リングルアイビー錠α200

リングルアイビーシリーズには次に挙げる特徴があります。

【リングルアイビーシリーズの特徴】

  • 小粒で飲みやすい
  • 眠くならない
  • 1回1錠(1カプセル)でよく効く
  • 速くよく効く「イブプロフェン」をOTC医薬品最大レベルまで配合
  • 錠剤とグリーンのジェルカプセルから選べる

中でも最大の特徴は、イブプロフェンを単一で配合し、ほかの有効成分は使われていないところ、解熱鎮痛剤には数少ないジェルカプセルを採用しているところ、といえるでしょう。

早くから大手の製薬会社で販売されているにもかかわらず、ライオンの「バファリン」やエスエス製薬の「イブ」などに比べると、やや知名度は低いようです。

イブプロフェンってどんな薬?胃が荒れる副作用はあるけど起こりにくい

リングルアイビーシリーズに配合されている有効成分は、イブプロフェン1種類のみ。

処方がとてもシンプルなので、色々な成分が入っている薬と比べると、ややもの物足りない印象を受けるかもしれませんが、イブプロフェンは頭痛や生理痛によく効く成分なので、その心配は不要です。

イブプロフェンは解熱鎮痛薬の「ロキソプロフェン」「アスピリン」などと同じ、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の一種。

とてもメジャーな成分で、イブやバファリンなど、多くの解熱鎮痛薬、感冒薬などに配合されています。NSAIDの中でも早く効いて副作用が比較的少ないところが特長です。

イブプロフェンはもともと医療用医薬品(病院で処方される薬)と同じものをOTC医薬品(薬局で買える市販薬)に切り替えたものなので、その効果はお墨付き。

しかもリングルアイビーは、OTC医薬品に配合してもよい最大量の600㎎(1日あたり)まで服用することも可能なので、つらい生理痛もしっかりとしずめることができます。鎮静成分が配合されていないので、眠くならないのもうれしいです。

多くのNSAIDに共通する副作用では、胃腸障害が有名です。NSAIDが痛みを起こす物質「プロスタグランジン」のはたらきをおさえるとき、胃の粘膜を保護するプロスタグランジンまで阻害するため、胃腸の機能が低下しやすくなるのです。

しかし、イブプロフェンはどちらかというと作用がおだやかなため、アスピリンやロキソプロフェンに比べると胃には負担のかかりにくい成分となっています。

ですから、アスピリンを配合する「バファリン」やロキソプロフェンを配合する「ロキソニンS」が苦手という人でも「イブプロフェン単一製剤のリングルアイビーなら大丈夫」ということもあります。

ただ、イブプロフェンもまったく胃が荒れない成分というわけではないので、胃の弱い人はリングルアイビーを購入する前に薬剤師等に相談されることをおすすめします。

飲みやすい小粒の錠剤ときれいなグリーンのジェルカプセル

リングルアイビーは、飲みやすさにもこだわって作られています。小型で飲みやすい錠剤とジェルカプセルから好きな剤型が選べるところも、リングルアイビーの大きな特徴です。

▼リングルアイビーシリーズの 左:ジェルカプセル、右:錠剤
リングルアイビーシリーズのジェルカプセルと錠剤画像

特に、ジェルカプセル透明感あるグリーンは、見た目の爽やかさ、美しさが服薬の味気なさ、ゆううつさを吹き飛ばしてくれ、女性に人気が高い理由のひとつになっています!

もちろん、きれいなだけでなく「液体inカプセル」に入った液体成分が早く溶けて吸収されやすい、機能性も持ち合わせています。

カプセルタイプの鎮痛薬を販売しているメーカーはかなり少ないため、カプセルが用意されているところもかなりポイントは高いです。

リングルアイビーの選び方。それぞれの違いを知って選ぼう

リングルアイビーシリーズの5製品は、どのような違いがあるのでしょうか。

リングルアイビーは製品名も特徴もお互いによく似ていますが、製品の情報を比較すると、

  • 1錠(1カプセル)あたりのイブプロフェンの量
  • 1日の服用回数の限度
  • 薬の形(錠剤またはカプセル)

の組み合わせが少しずつ異なっています。まずは以下の表をご覧ください。

リングルアイビーの基本情報

製品名 1回分 イブプロフェン
1回量
服用回数
/1日
剤型
リングルアイビー

12カプセル 952円
18カプセル 1,311円
36カプセル 2,400円

66~79
150mg 3回 カプセル
リングルアイビー200

12カプセル 1,180円
24カプセル 2,080円
36カプセル 2,850円

79~98
200mg 2回 カプセル
リングルアイビー錠200

12錠 952円
36錠 2,400円

67~79
200mg 2回 錠剤
リングルアイビーα200

12カプセル 1,180円
24カプセル 2,080円
36カプセル 2,850円

79~98
200mg 3回まで カプセル
リングルアイビー錠α200

12錠 952円

79円 200mg 3回まで 錠剤

※価格は税抜(1回分のコストはメーカー希望小売価格を参照に算出)

違いを確認していただけましたでしょうか?この中から自分に合った製品を決めるには、どのような目安で選び出せばよいのか説明していきたいと思います。

痛みの強さに合わせてイブプロフェンの量を選ぶ

リングルアイビーはこのようにお互いの製品に大きな差がないので、どれを使用しても生理痛を楽にすることができます。

ただ、イブプロフェンの量の違いには、しっかり着目しておきたいです。

生理痛がそれほど強くない人は「リングルアイビー」を
リングルアイビーはOTC医薬品最大量のイブプロフェンが売りですが、それだけ薬効も高くなるので、生理痛がそれほど強くない人にとっては強すぎる薬になってしまいます。

イブプロフェンの多いほうがよく効きお得な気もしますが、イブプロフェンの量が多くなるほどそれだけ副作用の発生するリスクも高くなるので、必ずしもOTC医薬品最大レベルのイブプロフェンを服用した方が良いとは限りません。

そこで、生理痛がそれほど強くない人は、まずは1カプセルあたりのイブプロフェンが150㎎の「リングルアイビー」から試すことをおすすめします。

痛みの強い人はイブプロフェン200㎎配合の製品を
一方、生理痛が強く解熱鎮痛剤が効きにくいと感じている人は、イブプロフェンが1錠(1カプセル)あたりOTC医薬品最大レベルの200㎎が配合されている製品を選ぶと良いでしょう。

効き目の強さと副作用のリスクについてはバランスを考え、自分に合った強さの薬を選んでいきたいです。

ワンランク上の効き目を求めるなら

ワンランク上の効き目を求めるなら、1日に量1日あたりOTC医薬品最大量の600㎎まで服用できる

  • リングルアイビーα200
  • リングルアイビー錠α200

がおすすめです。

こちらの2製品は、1日に計2回服用し、症状が再びあらわれた時は2回目の服用から4時間以上の間隔をあけて1日に計3回まで服用することもできます。

つまり、生理痛がつらい場合は1日に3回の利用で「イブプロフェン200mg×3回の計600㎎=OTC医薬品最大量」の服用が可能になります。

OTC医薬品最大量のイブプロフェンを配合した解熱鎮痛薬は、リングルアイビーのほかにそれほど多くありません。そういった意味でもリングルアイビーは貴重な存在のブランドといえます。

「α200」タイプは、リングルアイビーシリーズの中でも一押しされている薬なので、店頭でも見つけやすいかと思います。是非チェックしてみてください。

1秒でも速く効いてほしい場合は

生理痛は1秒でも速く楽にしたいものです。なるべく早く効いてほしいなら「液体inカプセル」の

  • リングルアイビー
  • リングルアイビー200
  • リングルアイビー200α

3製品がおすすめです。

基本的にはどのリングルアイビーも速く痛みをしずめてくれます。さらにジェルカプセルならば、液体になった成分がさっと溶けて血中に吸収されるので、すばやく痛みをしずめることができます。

やっぱり少しでも安いほうが良いなら

「毎月のことだから、薬にかかる費用は少しでもおさえたい」という人は、錠剤タイプを選ぶとよいでしょう。

リングルアイビーシリーズは、イブプロフェンの量が同じものにカプセルと錠剤の2タイプが用意してあり、同じ効き目でも好きな剤型が選べるようになっています。つまり、

  • リングルアイビー200を選ぶなら、リングルアイビー錠200を
  • リングルアイビーα200を選ぶなら、リングルアイビー錠α200を

といった選びかたをすればよいわけです。

例えば、包装が12錠または12カプセル入りになっている製品の場合、1回あたりの費用はカプセルより錠剤のほうが約19円安いので、1日に3回服用した場合には錠剤のほうが19円×3=57円の費用をおさえる計算になります。

リングルアイビーは女性の生理痛や頭痛におすすめ

リングルアイビーは、痛みによく効くイブプロフェンを配合し、眠くならずに速く痛みをしずめることができる、女性の生理痛や頭痛にぴったりな解熱鎮痛剤です。

特にこんな人にはリングルアイビーがおすすめです。

  • 痛みにすぐ効く薬を探している人
  • 仕事中や学校にいるときに飲める解熱鎮痛薬を探している人
  • 車や機械などを運転する人
  • 薬を飲むのが苦手な人

同じような製品が複数存在するので、選ぶ時に迷ってしまいそうですが、5つの製品が存在しているのには規制に関係した事情があります。

イブプロフェンが200㎎配合されている「リングルアイビー錠α200」は、もともと第1類医薬品に区分されていました。そのため、指定第2類医薬品になっているほかの製品とは別に存在する必要がありました。

2016年10月にこの規制が撤廃され、イブプロフェン200㎎を配合したOTC医薬品が指定第2類医薬品に移行したため、同じ指定第2類医薬品のカテゴリにラインナップが5つも揃うことになったのです。

どれを選んだらよいかやっぱり迷ってしまうという人には、薬局で目立つように取り扱っていることの多い「リングルアイビーα200」をおすすめしたいですが、詳しくはお店で薬剤師に確認してみてください。

リングルアイビーシリーズを使う際、ほかのメーカーの解熱鎮痛剤よりも特に注意する点はありません。

ただ、イブプロフェンは体質によって負担を感じる場合がある成分なので、説明書をよく読んで指示通りに正しく使用し、服用後に気になる症状がみられたらすぐ使用を中止して、薬剤師に相談することをおすすめします。

解熱鎮痛剤に共通する副作用・使用上の注意に関しては【比較】生理痛に効く市販薬。あなたにはどの解熱鎮痛薬が合う?で、ご確認ください。

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