生理でひたすら眠い!つよい眠気の原因と4つの眠気対策

生理前や生理中など、生理がくる時期と重なるように、異常な眠気に襲われる女性は少なくありません。

いつもなら眠くならないような時でも、猛烈な眠気に襲われて家事や仕事などに支障をきたしてしまう場合があります。

実は生理期間中の異常な眠気は立派に月経前症候群に数えられています。ただの寝不足からくる眠気とは理由が違うのです。

そこで今回は、生理期間中に襲ってくる眠い!という眠気の正体と、誰でも行える眠気対策方法について紹介していきます。

生理期間中にひたすら眠い原因は、女性ホルモンの働きのせい

生理前や生理中に、異常な眠気に襲われる原因は、女性が持つ身体の仕組みが発端となります。

生理周期にともなって女性ホルモンの変化が起こることから、月経前には睡眠が浅くなったり、日中の眠気が強くなる、と厚生労働省でも発表しているのです。

月経周期にともなう女性ホルモンの変化をあらわしたグラフ
(出典:「月経前は、やたらとねむい」女性の睡眠障害 | e-ヘルスネット 情報提供)

女性ホルモンの「黄体ホルモン(プロゲステロン)」は、

  • 女性の身体が妊娠しやすいように身体を休ませようとする
  • 催眠を促す

といった二つの働きにより、自分の意志に反して身体が強い眠気を訴えかけてくるようになるのです。

さらにホルモンのバランスが崩れて乱れると、睡眠ホルモンとも言われるメラニンが大量に分泌されてしまうことがあります。

ただでさえ眠気へと誘う女性ホルモンが働いているときに、これが引き起こると異常なほど慢性的に眠い状態が続いてしまいます。

またホルモンのバランスが乱れると、身体を疲れやすくします。疲労すれば身体を休めようと、女性ホルモンが動き始めます。こうして、これら一連の行動が噛み合うと、生理期間中の女性にとって辛い日々が延々と続いていくのです。

このように生理期間中に異常なほど強い眠気が生じることで、日常生活に支障が出る場合は「月経関連過眠症(月経前過眠症)」という月経関係の症状として診断されることもあります。

本来ならばこれら一連の身体の仕組みは、女性が妊娠しやすいように子宮にある受精卵を守るための仕組みです。妊娠すると眠くなるというのは、この仕組みと身体の症状がきちんと一致しているからこそなのです。

つまり逆に言えば、妊娠する予定がない女性にとって、これらの身体の仕組みは日常生活に襲い掛かってくる、睡魔という悪夢にしかなりません。

もちろん、生理期間中は身体が訴えてくるように、ぐっすり眠れるなら眠りたい思う女性も多いことでしょう。しかし、そう都合よく眠れるばかりではありません。

生理期間中のひどい眠気への対策。

先述したように、生理期間中に眠くなってしまうのは当たり前の身体の仕組みであり、生理現象です。

もちろん日常生活に支障が出れば、病気になるほど悪化してしまったことになりますが、基本的にはあって当たり前の状態ともいえます。

しかし活発的に活動したり昼間の時間ぐらいは、眠気を少しでも抑えて必要な行動を行いたいものです。眠気を緩和するための対策方法について紹介していきます。

誰でもできる簡単なものですが、効果がでれば御の字ですよね。是非とも心に留めて、試してみてください。

【その1】日光を浴びて体内時計をシャキッとさせる

眠気を抑える方法の一つとして、体内時計と日常のサイクルを合致させることが大切です。毎朝同じ時間に起きて、日中に日光を存分に浴びることで身体を起こします。これにより体内時計を朝に合わせて、一日を始めることができます。

可能であれば、朝に浴びる日光時間は20分以上浴びることが理想的であり、その効果を存分に受けられます。仕事に赴く女性ならば、出勤時間に日光浴を兼ねて歩くのもいいでしょう。家に閉じこもりがちな主婦の方は、家中のカーテンを開けることで日光浴をしたり、朝に散歩に出てもいいでしょう。

これにより、昼間は睡眠ホルモンとも言われるメラトニンの分泌が抑えられます。夜になればきちんとメラトニンが分泌されるため、何事もなければ正常な睡眠リズムを作ることができます。

とにかく朝に日光を浴びる。それがまず眠気に負けそうな身体を叩き起こす、古くからの生活の知恵です。

【その2】軽い運動は精神的にもリフレッシュし経血もスムーズにしてくれる

じっと同じ姿勢でいると眠気がどんどん強くなることがあります。そんな時は、気分転換を兼ねて、軽く運動をしてみましょう。特に気分が憂鬱な時に行動すれば、精神的なリフレッシュ効果も期待できます。

また、生理期間中に行動することで、滞りがちな血液の流れを促進し、スムーズな経血を促す手助けにもなります。

もちろん軽い運動なので、汗をダラダラ流すような激しい運動である必要はありません。ただでさえ身体が疲労しやすい生理期間中は、ストレッチやウォーキングなど本当に軽く身体を動かす程度でも十分に効果があります。

無理をしない程度に身体を動かして、肉体的にも精神的にもリフレッシュして、眠気を吹き飛ばしましょう。

【その3】満腹にならないようにする

ご飯を食べる時は、お腹が満腹にならないようにしましょう。ただでさえ通常の時でも、お腹がいっぱいになれば眠気が生じます。常に眠たい生理期間中にお腹いっぱい食べれば、当たり前のように眠気に襲われてしまいます。

健康的な食生活のためにも、腹八分目が理想的です。満腹になって眠気を誘発しないように、生理期間中は特に食事量に注意を払ってみてください。

【その4】仮眠をとる。ただし30分以上の熟睡はダメ!

あまりにも眠い時に、いっそ眠ってしまうという眠気対策です。眠気に負けていると思われるかもしれませんが、ここでいう仮眠とはぐっすり熟睡ではなく、目を閉じてじっとしている程度に留まる浅い眠りです。

これだけでも、身体は休めていると判断するため、仮眠後は異常な眠気と身体の疲労感をある程度は払拭してくれます。

仮眠時間はだいたい30分を目安とし、何度でも言いますが熟睡しないように注意してください。昼間の仮眠で熟睡してしまえば、睡眠のリズムが乱れて夜に眠れないという事態になりかねません。

きちんと夜に熟睡するためにも、昼間は熟睡しないように、軽い仮眠に留めましょう。

生理期間中にくる眠気と上手に付き合っていこう

生理期間中の眠気は、症状に個人差があれども女性に必要な生理現象です。妊娠しやすいように身体を整えるホルモンの働きが原因であり、これを完全に止めることは出来ません。

生理期間中にくる異常な眠気の対策として重要なのは、いかに常日頃から規則正しい生活を贈れているかということです。

対策方法を見てくださればわかると思いますが、眠気対策は日常生活のちょっとしたことを変えるだけで出来ることばかりです。そのため、まずは自分の生活習慣を見直してくださいね。

もちろん眠気が辛くなり、どうにもできずに日常生活に支障が出てしまった時は、たかが眠気と思わずに産婦人科に行きましょう。

女性特有の病気の中には、眠気を誘発するものもあります。思わぬ病気の発見につながるかもしれないので、常日頃から自身の生理周期やその状態を把握しておきましょう!

この記事をシェア

合わせて読みたい

ページ先頭に戻る