あなたの生理不順の原因は?不順の基準と陥りやすい代表的な原因

女性が生きていく上で、他者に相談しにくく悩む状態の中に「生理不順」があります。一定の周期で訪れる生理が、周期的に訪れることなく停止した状態です。

もちろん心当たりがあれば、それは妊娠したことの目安になります。生理が訪れないことが「お祝い」となるのです。しかし逆に言えば、心当たりが一切ないのに生理周期がこないということは、女性の中でも大問題だと感じて焦る人もいます。

ここでは、そんな生理不順が引き起こる原因を紹介したいと思います。私たち女性が生理不順になってしまう原因には、どのようなものがあるのでしょうか。代表的なものを紹介しているので、参考にしてください。

何日で「不順」なの?生理不順の定義とは

周期的に訪れる生理が、その周期通りに来ない状態が生理不順です。生理は「月経」とも言いますが、これは約一か月の感覚で訪れるために月の文字が入り、昔から「つきのもの」とも呼ばれています。

つまり昔から言葉で表せるほど、女性の身体へ周期的にくることが当たり前だということです。生理不順とは、この当たり前が当たり前ではなくなってしまうことでもあります。

一言に生理不順といっても、実に様々な状態が現れます。生理期間がいつもより長期間続く、生理期間が一日や三日など通常より短く終わる、生理周期と言えないほど周期が安定していないなど、他にも個人により差が現れます。

では、どこからが生理不順と言えるのでしょうか?

一般的に言われているのは、成人女性の生理周期は平均28日間だと言われています。一度の生理期間は、約3日から1週間程続きます。

この定義から外れたり、いつも通りの生理周期と生理期間が乱れてしまった人が、一般的に生理不順と言われています。

女性が生理不順になっていると、異性のパートナーに勇気を振り絞って告げても、それぐらいどうかしたのかと軽い返答をされてしまう人もいるでしょう。

生理周期は女性にとって、妊娠という人生の転換期への大切な道標です。特にパートナーのいる女性にとっては、死活問題とさえ思い詰めて精神的な余裕がなくなってしまうことも分かります。

しかしだからこそ、落ち着いて冷静になりましょう。

不安ならば産婦人科など、生理周期を見てくれる病院へ受診に行くこともいいでしょう。まだ一度目だからと、様子見に徹してもいいでしょう。

生理不順は、女性ならば誰にでも起こる可能性があることです。軽く考えてとは言いませんが、過度の心配も禁物です。なぜならばその心配が、生理不順を悪化させる原因にもなりえるからです。

生理不順になる代表的な原因!知らない間にひきよせてしまっているかも

ではそもそも、生なぜ理不順になってしまう女性が出てくるのでしょうか?それについては女性ホルモンが根本的な原因とも言えます。

生理中は女性ホルモンが乱れがちです。それが生理痛など、生理期間に起こる様々な身体症状の原因でもあります。生理不順もその一つであり、女性ホルモンが大きく乱れてバランスを崩してしまうことが、生理不順の根本的な原因と言えます。

そこで、ここでは女性ホルモンのバランスを乱してしまう、代表的な原因を紹介します。もし貴方が生理不順であるならば、いったいどれが原因となっているのか。参考にしてください。

【不順の原因その1】心身の負担・ストレス

生理不順の原因の中で、最も代表的なものとしてあげられるのが、精神的・肉体的なストレスです。なぜストレスに左右されるのかと言えば、生理とは子宮だけで完結する現象ではないからです。

周期的に起こる生理は、脳の視床下部・下垂体・卵巣と子宮という、複数の身体器官が一丸となって行っているものです。特に脳の視床下部は、感情の中枢と生理を行うための指令を司ります。

心身のストレスはこれらの器官に負担をかけ、結果的に生理の指令が正しく伝わらないことがあります。

また、生理は女性にとって無意識で行われる身体の現象です。だから「生理は今この時から始めて!」と思っても、すぐさま生理になることは絶対にありません。もし出来たら、女性の生理関係の苦労が凄く軽減しますよ。

生理周期とは、正しく動いている体内時計のようなものでもあります。また、ホルモンに影響を与える一面も持っています。そんな無意識化の身体の構造を司っているのが、自律神経です。ここまで来ると理解してくれる人も多いでしょう。

精神的・肉体的ストレスとは、まさにホルモンバランスを乱し、自律神経を乱します。そのためストレスは、生理不順になるだけではなく、場合によりさらに悪化させてしまう原因の代表格です。

生理は女性にとっての、ストレスバロメーターとも言われています。それほど生理とは、精神的に左右されることが多いのです。

もしかしてとストレスの原因に心当たりがあるならば、貴方の生理不順はストレスが原因かもしれませんね。

【不順の原因その2】不規則な生活

睡眠不足・運動不足・栄養バランスが取れていない食生活など、日々の生活リズムが乱れている不規則な生活は、生理不順になる原因の一つです。

他にも昼夜逆転生活で十分な日光を浴びず、体内時計が狂ってしまえば、正確に生理周期が来なくなります。

生理不順になり産婦人科に受診にし行った時に、不規則な生活を行っていることから、まずは規則正しく生活しなさいと言われて終わる人もいたりします。

逆に考えれば規則正しい生活こそ、生理周期を正しく刻む基本中の基本です。不規則な生活を続けて生理不順になってしまった人は、まず規則正しい生活に戻すことから始めてはどうでしょうか?

【不順の原因その3】過激なダイエット

肥満の人が痩せるためにダイエットを行うことは、健康にとてもいいことです。しかし食事の量を極端に減らしたり、短期間ダイエットで急激に体重を減らす手段でのダイエットは止めましょう。

短期間の過度なダイエットによる体重減量は、結果として一時的な栄養失調状態を生みます。そうなれば女性ホルモンを正しく作ることができず、生理に必要な女性ホルモンの分泌量を確保できません。

これらの結果、生理不順の原因になってしまうことになります。もしダイエットするならば、緩やかに体重が減っていく、無理なく長期的に続けられる方法で行いましょう。

【不順の原因その4】肥満

肥満は健康に悪いと言いますが、それは生理にも悪いということです。そして肥満で身体が大きくなり体脂肪が増えたことで、女性ホルモン不足が引き起こることがあります。

体脂肪が多ければ多いほど、体重が増えれば増えるほど、身体を巡るために必要な女性ホルモン量は増えていくため、需要と供給のバランスが崩れて女性ホルモンが不足していきます。

その結果として女性ホルモンが生理に十分な分泌量を確保できず、生理不順になる人もいます。

また肥満の人は、生理不順を治すために病院で処方される一部の薬に対して、使用条件を満たせない場合があります。そうなると処方できない薬になるので、結果的にまずは減量と言われることもあります。

【不順の原因その5】激しい運動やスポーツ

手っ取り早く減量するために、激しい運動やスポーツを選択して行動する女性がいます。しかしそれは止めた方がいいでしょう。

激しく身体を動かして酷使するようなスポーツを継続して行うと、女性の身体は生命活動の危機と勘違いして、身体機能の力を生命維持の方へと全力で傾けることがあります。

その結果として、余力である生殖機能は大幅にカットされ、場合によっては一時的に停止してしまいます。それに伴い卵巣の働きも停止し、結果として生理不順が引き起こります。

運動するにしても、体力と身体機能の限界に挑戦するような激しいものはやめて、ウォーキングやストレッチなど有酸素運動を選択するといいでしょう。

【不順の原因その6】病気や薬などの身体的な異常

生理に関係する身体器官のどこかに病気が潜んでいたり、飲んでいる薬の副作用から、結果的に生理不順になってしまうことがあります。生理不順の理由の中で、最も恐ろしい原因です。

特に、卵巣の病気に気を付けなければなりません。卵巣は生理のメインともいえる機能を司る器官です。しかし卵巣の病気は自覚症状が全く出ない事例も多く、ある日病院で受診したら手術の通知を受けることになる事例もあります。

他にも子宮に異常があることが発覚して、長期療養になることもあるのです。

少しでも変だなと感じることがあれば、病院に行き検査をしてもらうといいでしょう。原因不明の生理不順で悩み続けるよりも、原因がわかった方が安心感に繋がります。

生理不順を喜ぶ人もいるけど…身体のことを考えるとやっぱり心配

生理不順の代表的な原因を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

女性にとって生理周期が乱れて、生理不順になるということは、軽く見えても大変な異常です。後々の不妊の原因になったり、身体的・精神的なバランスを乱す原因にもなるからです。身体にとって正常ではない状態とも言えます。

しかし逆に「生理不順になったぞ嬉しい!」と喜ぶ女性が多いことも事実です。

生理不順になったということは、色んな事実を放置してシンプルに考えれば、生理がこないということです。つまり、生理期間中の身体的・肉体的な不快感から解放されるということです。

特に生理というものが嫌いだったり、重度の生理痛が訪れる女性では、生理不順に喜びの声をあげる人もいます。他にも例えば旅行計画と生理周期が被っていて、鬱々している人が一気に元気になったりもします。

そして生理がくるという精神的ストレスから解放されたことで、ストレスが原因である生理不順が治って、生理が来るというオチがつく人もいます。生理不順とは、まさに症状にも感情にも個人差に強く左右される状態なのです。

ですがどれだけ開放感があっても、いっそ生理なんて来ない方がいいと思う事が多くても。生理不順になった時は、身体の心配をしてください。

生理という現象は、言うならば約一月に一度は必ず訪問する、赤ちゃんのための寝室掃除サービスです。子宮という胎児が眠るための部屋を掃除し、新しい布団を用意して居心地のいい場所にしています。

不清潔な所で生活し続ければ、身体は病気になります。住んでいる家を一月に一度しか掃除していないと考えてください。しかし2カ月・3か月、さらには半年も掃除しない部屋にいると考えれば、生理不順の恐ろしさを実感しやすいのではないでしょうか。

清潔な場所で暮らすと健康的です。しかし不清潔な部屋で暮らすと健康に悪い。生理不順とは、子宮の中にゴミが溜まって不清潔になってしまうことでもあります。それが後々の不妊や、子宮ガンなど子宮関係の病気へのリスクに繋がってしまいます。

正常であった生理周期は乱れて、生理不順になってしまう原因は必ず存在します。そして必ず原因となる理由が存在します。自分は大丈夫だと思っていても、無意識に大丈夫ではないと緊急コールを叫んでいるかもしれません。

「生理不順になったぞやった!」と喜ぶ心に蓋をしろとは言いません。しかし、「生理不順になって嬉しいけど、これは駄目なのでは?」と一歩進んで身体の心配ができるように意識してください。

そしてできるならば生理不順の原因を知り、1日でも早く正常な生理周期が訪れる、生理に対する心配事のない身体に戻すように行動してくださいね。

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