生理前ニキビの原因。できやすい人の4つの特徴に当てはまってない?


生理前になると、イライラしたり、胸が張るような感覚があったりと、様々な身体の変化を感じますよね。

そんな生理前の身体の変化のなかで「生理前や生理中になると肌のトラブルが多い」ということに思い当たる節は、ありませんか?

女性の身体は、生理という機能に敏感に反応します。ストレスや食生活が原因かと思っていた肌トラブルも、もしかしたら生理と関係があるかも知れませんよ。

「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」は違う。その特徴と原因

思春期の頃、顔全体や背中にできた「思春期ニキビ」と、大人になってから生理前にできる「大人ニキビ」は原因や特徴が異なります。

▼思春期ニキビと大人ニキビの特徴

思春期ニキビ
  • ニキビができる箇所は、額や鼻の周り顎など全体的で幅広い
  • 季節や時期に関係なくニキビができる
  • 10代の思春期から出来始め、20代になると落ち着いてくる
大人ニキビ
  • ニキビができる箇所は、フェイスラインや首筋などに多い
  • 生理前や生理中など周期的にニキビができる
  • 20代以降から出来始める
  • ストレスや生活習慣など影響する

思春期ニキビは「男性ホルモン」のバランスが原因

このようなニキビのできる箇所や年齢の違いは、ニキビが出来る原因が異なるために起こります。

思春期ニキビは、男性ホルモン(テストステロン)が大きく関わっています。男性ホルモンには、皮脂をたくさん分泌させる働きがあります。

たくさんの皮脂が分泌させると、毛穴に皮脂が詰まってしまいます。この皮脂の詰まりが、原因でアクネ菌が繁殖し、ニキビが出来てしまうのです。

これは、男性ホルモンの分泌のバランスが落ち着いてくれば、自然とニキビも落ち着いてきます。このバランスが整い始めるのが20代頃なので、この頃になると自然と思春期ニキビは、治ってくる人が多いようです。

大人ニキビの原因は「生理」と深く関わっている

大人ニキビは、生理に関わるホルモンの変化も原因となります。そのため、生理の周期により、ニキビができたり、治ったりを繰り返してしまうのです。

では、生理とニキビの関係を詳しく見てみましょう!

生理でニキビができてしまうのは女性ホルモンの影響

女性は、月に1度生理が起こります。この生理という現象は、女性ホルモンの分泌が重要な働きをしています。

生理は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンの働きが大きく関わっています。

この女性ホルモンのうち黄体ホルモンが、肌の調子に影響してくるのです!

妊娠に大きく関わる「黄体ホルモン」

黄体ホルモンは、排卵後から生理が終了するまで分泌されるホルモンです。

この黄体ホルモンは、女性が妊娠するために必要な準備をお手伝いします。このホルモンの働きにより、水分や脂肪を身体に蓄えるようになるのです。

簡単に言うと、妊婦さんの様な身体つきにして、いつでも妊娠して大丈夫な状態を保つのです。妊娠すると、食欲が増してふっくらしてきたり、むくみやすくなったりします。赤ちゃんが育ちやすいように、そんな状態に身体を整えていくのが、このホルモンなのです。

では、この黄体ホルモンと肌の状態には、どんな関係があるのでしょうか?

男性ホルモンと似た働きをする黄体ホルモン

黄体ホルモンは、男性ホルモンと似た働きがあり、皮脂を分泌させる働きがあります。

皮脂がたくさん分泌されると、思春期ニキビと同様に毛穴に皮脂が詰まり、アクネ菌が繁殖してしまいます。そのため、ニキビができてしまうのです。

黄体ホルモンは肌のバリア機能を低下させる

ニキビの原因になるアクネ菌は、肌のバリア機能として挙げられる抗菌ペプチドにより、やっつけることができます。

しかし、黄体ホルモンが分泌されると、この抗菌ペプチドは減少してしまいます。そのため、ニキビができやすい肌になってしまうのです。

卵胞ホルモンが少なくなることもニキビの原因に

黄体ホルモンは、排卵後から生理まで分泌させるホルモンですが、生理から排卵前までは、卵胞ホルモン(エストロゲン)というホルモンが分泌されます。

このホルモンは、女性らしさに関わってきます。

例えば、肌の水分量を保ち瑞々しくしてくれたり、コラーゲンの合成を助けるので乾燥から肌を守ってくれます。

また、肌だけでなく、髪の毛がつやつやしたり、痩せやすくなったりと「女性を輝かせるホルモン」なのです。

生理の周期によって、この卵胞ホルモンが少なくなってくると、肌は水分不足になったり乾燥した状態が続いたりします。

肌が乾燥したり、水分が少なくなってくると、肌の毛穴が固くなってしまい、皮脂などが詰まりやすくなってしまうのです。これも、生理の周期により大人ニキビができやすい原因になるのです。

大人ニキビができやすい人もいる!チェックポイント4つ

思春期ニキビができやすい人が居たように、大人ニキビも出来やすい人が居ます。

体質的に大人ニキビができやすいという人も居ますが、睡眠や食生活でニキビができやすい肌の状態にしている人も居るのです!

では、どんな人が大人ニキビができやすいのでしょうか?

いつも睡眠不足な人

睡眠中は、成長ホルモンが分泌されます。そのなかに、成長ホルモンがあるのですが、このホルモンは肌の修復を促してくれます。

睡眠不足が続くと、肌の修復が十分に出来ないため、肌の調子が悪くなり結果的にニキビが出来やすくなってしまうのです。

バランスの良い食事が摂れていない人

ファストフードや丼物、お菓子などは、油分が非常に多い食事です。これらを多く摂っていると、皮脂を過剰に分泌させるので、ニキビができやすくなってしまうのです。

また、ビタミンやミネラルは肌の血行を良くしたり、活性酸素から守る働きがあります。これらは、肌のために積極的に摂った方が良い栄養素で、野菜や大豆製品などに多く含まれます。

食生活が乱れてきたり、忙しいからといってファストフードなどで食事を済ませることが多くなると、ニキビが出来やすい肌になってしまいます。

ストレスが多い人

ストレスが多いと人は、身体が自然と緊張した状態を保ってしまいます。身体が緊張した状態は、男性ホルモンを多く分泌されてしまいます。

男性ホルモンは、皮脂を分泌させるので、ニキビができやすい肌になってしまうのです。

お酒を頻繁に飲む人

お酒を飲むと、お酒を分解するためにビタミンが使われます。このビタミンは、肌にとっても必要な物なのです。

また、お酒は血管を拡張させる働きがあるので、肌の炎症も起こりやすくなってしまうのです。

生理前・生理中にできる大人ニキビの予防法

生理がくる予定日の2週間前の期間は、大人ニキビができやすい期間だといえます。

生理前ニキビができやすい人は特に、動物性脂肪と呼ばれる次のものを摂り過ぎないようにしましょう。

  • バター
  • ラード
  • 牛・豚などの脂肪部分

ラードはトンカツなどの揚げ物や炒め物に使用されています。お肉を食べるときは、ヒレ肉などの脂が少ない部位を選ぶといいですね。

スナック菓子やチョコレートなどは油脂が多くニキビの原因になります。同時に糖類も多いのでニキビが気になる人は我慢しましょう。

とくに製造後時間がたったスナック菓子は脂が酸化している可能性が高く、避けてほしい食べ物ランキング1位ですね。

これらは意識的に控えることが重要です。あまりにも我慢してしまいそれがストレスになるのは問題ですが、「生理前だし、ちょっと今は我慢、我慢…」と意識することは大切です。

大人ニキビが出来てしまったら?ニキビを悪化させない対策

大人ニキビは、思春期ニキビとは異なり、時期が過ぎれば良くなるということは少ないです。

それは大人ニキビの原因は生理によるホルモンバランスや生活習慣など、多岐に渡るためです。

大人の女性は化粧などする機会が多いため、毛穴が詰まりやすくニキビができやすかったりします。毛穴のつまり、清潔、刺激、というキーワードを意識して、毎日肌に優しい生活をしてあげましょう。

まず、お化粧をする習慣のある人は、

  • 化粧のスポンジやブラシをこまめに洗う
  • 自宅に帰ってきたらすぐに化粧を落とす

などケアをこころがけましょう。

また、皮脂が気になるからと言って脂取り紙で肌の油分を摂り過ぎると、逆にニキビができやすい肌になってしまう可能性もあるので注意しましょう。

タオル、枕カバーなど肌に触れるものはできる限り清潔を意識してください。シーツを毎日かえるようにしただけで、背中や二の腕のぶつぶつニキビがなくなったという例は多くあります。

髪の接触もニキビにとって大きな刺激になりますし、髪をかく仕草でふれる指の刺激さえ、ニキビにとっては悪化の原因となってしまいます。髪が顔にあたらないようなヘアスタイルができるといいですね。

油分が少なく乾燥した肌は、弾力が無く固くなってしまうので、毛穴が詰まりやすい状態になってしまうのです。これもニキビができる原因になってしまいます。

また、それだけでなく大人ニキビには生活習慣も大きく関わっているため、チェックポイント4つであてはまるものがあった人は、生活習慣の見直しもしてみてくださいね。

この記事をシェア

合わせて読みたい

ページ先頭に戻る