生理痛を和らげるアロマオイル9選。嗅ぐだけで痛みやイライラ解消!

生理痛の時に気分を紛らわせる方法はいろいろありますが、今回はその中でも気分を一新させる香りについて注目したいと思います。

様々な種類のあるアロマオイルの中で、生理痛に効果のあるものを紹介していきます。

初心者でも手にしやすい、試しやすいものをあげるので、是非あなたの生理痛を和らげるための手段として参考にしてください。


自然の香りアロマオイル。治療にも採用されるその効果

生き物にとって香りとは脳を刺激し、その時の気分や行動を左右する重要な要素の一つです。それは人間であっても例外ではなく、その香りの効果を十分に与えてくれるのがアロマオイルなのです。

そのアロマオイルを利用した療法のことを、アロマテラピー(芳香療法)といいます。つまり立派な治療方法の一つであり、そのための道具なのです。

アロマオイルは科学加工物の混じる香水とは異なり、純度100%の自然物・天然由来のものです。つまり自然界に存在するものから抽出した、自然の力をたっぷりと蓄えたものです。

つまりアロマオイルを利用するということは、自然の力を利用させてもらうということなのです。もちろん香りを含まない自然物から作り上げることはできませんし、香りの薄い物をアロマオイルにすると難易度と手間の多さから、高価になってしまいます。

香水に対して値段が高いと感じるアロマオイルがあるのは、この香りを抽出する難易度と手間の所以でもあるのです。

覚えてほしいアロマオイルの種類は7つ

多種多様な香りのあるアロマオイルですが、実は大きく分けで7つの種類に分かれます。それは、どのような自然の素材を抽出して造られたアロマオイルなのかを表しています。

  • シトラス系(柑橘類の香り)
  • フローラル系(花の香り)
  • ハーブ系(薬草・香草の香り)
  • ウッディー系(樹木・樹皮・葉の香り)
  • スパイシー系(香辛料の香り)
  • バルサム系(樹脂の香り)
  • オリエンタル系(東南アジア・中東の植物の香り。エキゾチック)

商品名によっては名称が少々異なることもありますが、アロマオイルはこの7種類に大きく分かれていることが多いのです。

そのため、個別の名称や商品名を見ても分からない場合は、この7つの種類のことについて理解していれば、大まかに自分の求める香りを選択することが可能です。もしアロマオイルを活用したいならば、ざっと覚えていて損はありませんよ。

生理痛を和らげるアロマオイルの具体的な種類9つ

大きく分けて7種類に分類されるアロマオイルですが、香水の多様性に敵わないまでも、個別の種類としては豊富な種類が存在します。その中には数多くの効能があり、その中にはもちろん生理痛に効果がある香りも含まれています。

今回は、そんな生理痛に効果があるアロマオイルの中でも、初心者におすすめできる香りを紹介したいと思います。何を使えばいいのか迷っている方は、まずは初心者用の香りから試してみてください。

自分にとって一番合う香りは、その後にじっくりと見極めて選んでみましょう。

【その1】グレープフルーツ

七種類の中で、シトラス系の香りに分類される代表格の一つです。柑橘系の中でも、爽やかでフレッシュな香り豊かな果実であり、グレープフルーツのアロマオイルはまさにその香りそのものです。

効能としては、生理痛に効果があるのはもちろんのこと、沈みがちな気分を明るくする効果があります。生理の痛みで憂鬱な気分を上に向け、精神的なリフレッシュが期待できます。

また、他の効能としては血液やリンパの流れを促進したり、老廃物の排出やむくみを解消する効果も期待できるため、生理の時に悩ましい症状を改善させるのにうってつけともいえるものです。

さらに、始めて試すアロマオイルとして最適です。グレープフルーツと聞くと、アロマオイルらしい代物ではないかもしれません。しかし、とても身近にあるものとして予想が付きやすいということは、香りを試す上で大切な要素の一つになります。

グレープフルーツは身近にあるの果実であり、食べたことのある人も多いでしょう。香りを容易く連想できる代物でもあるため、初めてのアロマオイルとしては最適です。

ましてや、香りに敏感になりやすい人も多い生理中ならば、なおさら馴染みあるグレープフルーツから試してみてはいかがでしょうか?

【その2】イランイラン

七種類の中では、フローラル系かオリエンタル系に分類されるアロマオイルです。甘くて濃厚な香りであり、香りの感覚としてエキゾチックな花の香りに感じる人も多いため、分類としてはこの二つの内のどちらかに入ります。

効能としては、不安や緊張から生まれるストレスからの解放と、精神的なリラックス効果が期待できます。また、ホルモンバランスを調整できる効果もあり、生理不順や更年期障害に効果のあるアロマオイルとしても、紹介されることが多い香りです。

女性特有の症状に期待できるものであり、実は男性に対しても性的障害に対する治療効果が期待できるものです。

また、イランイランも初心者向きとしておすすめされることが多い香りです。もしもパートナーで同じものを使用するならば、このイランイランを同じ空間で試してみるのもいいのではないでしょうか。

お互いにリラックスをしながら、まったりとした癒しの空間を期待できるかもしれません。

【その3】ジャスミン

七種類の中で、フローラル系に分類されるアロマオイルであり、フローラル系の代表格ともいえる知名度があります。甘く華やかな香りが特徴的な香りであり、ハーブティーや芳香剤など、様々な商品に利用されているので身近な生活に存在する香りです。

そのため、初めてのアロマオイルとしても手が出しやすく、香りの連想もしやすいのではないでしょうか。

効能としては、まさに生理痛を緩和させる効果があります。その生理痛の中でも、子宮の収縮に関連した痛みを和らげる作用があるため、子宮が理由となる生理痛に対して是非とも活用したい香りです。

また、ストレスにも効果を発揮するので、生理痛によるストレスに苦しむ女性にとって、痛みの緩和と同時にリラックス効果も期待できる、一石二鳥の活躍が期待できるアロマオイルです。

遥か昔には、古代エジプトのクレオパトラも愛していた香りという逸話も残るジャスミンです。その歴史が長い分、利用実績も数多く積み上げてきました。アロマオイルの効果を存分に期待したいならば、手を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

【その4】カモミール・ローマン

七種類の中では、フローラル系に分類されるアロマオイルです。青りんごのような甘い香りが特徴的で、花の香りなのにフルーティーな香りをしています。

ハーブティーなどにも活用されるほど、知名度の高いカモミール。しかし実は、カモミールには種類が存在します。一般的にカモミールと言われるものには二種類存在し、それがジャーマン・カモミールとローマン・カモミールです。

今回紹介しているアロマオイルとしてのカモミール・ローマンは、まさにローマンの香りを差します。実は、ジャーマンは香りがアロマオイルに適していません。そのためアロマオイルとしてのカモミールの多くが、ローマンを使用しています。

効能としては、痛みを和らげる効果があります。その痛みは頭痛・腹痛・生理痛など、とにかく痛みを緩和させる方向に特化している香りであり、痛みを緩和する効果が十分に期待できます。

ちなみにハーブティーとして多く利用されているのは、アロマオイルとは異なりジャーマンの方です。カモミールのハーブティーをよく愛飲する人は、カモミール・ローマンのアロマオイルの香りに違いを感じて戸惑うかもしれませんね。

反対に、カモミールのハーブティーの香りが苦手な人でも、アロマオイルのカモミール・ローマンは苦も無く使用できるかもしれません。まずは試してみてくださいね。

【その5】ラベンダー

七種類の中で、フローラル系に分類されるアロマオイルであり、その中でも抜群の知名度を誇っているものです。爽やかな印象と花の名前に相応しい王道の香りです。

効能としては、生理痛の症状や不安を和らげるリフレッシュ効果があります。また、安眠効果や頭痛に対しても効果があり、ホルモンの分泌や自律神経のバランスを整える働きから、生理からくる不快な症状の軽減も期待できます。

このような生理痛に関する効能の他にも、精神的なリラックス効果や気力の回復など、日常生活の中に上手に取り込めば万能ともいえる多種多様な効果を期待できます。

ラベンダーは、アロマオイルの中でも最もポピュラーな香りであり、日常的に香りを活用している人が多い香りでしょう。身近にある香りとして、あらゆる場所に使われている花であり、その効能の万能さからも、初心者向けのアロマオイル代表格です。

ただし、これほど万能性を誇るラベンダーですが、欠点も存在します。生理に対して症状を緩和させてくれる有り難いアロマオイルですが、実は妊婦に対しては毒にもなりえる要素を含むため、妊娠を考えている女性は控えた方がいいでしょう。

いかに万能なラベンダーといえども、欠点はあります。過信せずに注意事項を守って、まずはお試しで使用してみてはどうでしょうか。

【その6】ゼラニウム

七種類の中で、フローラル系に分類されるアロマオイルです。薔薇に似た香りが特徴的であり、その香りが身近にあることからも初心者向けの香りとして紹介されることが多く、ローズゼラニウムという別名で称されることもあります。

効能としては、自律神経を整えてイライラを解消したり、ホルモンバランスを整えてくれる効果があります。その結果として、暗い気持ちを明るく変える気分転換の効果や、他にも冷えた身体を温める効果もあります。

そのため、総合的に生理痛や生理不順、更年期障害など自律神経やホルモンバランスを原因とした、ストレス性の不調を緩和する効果が期待できます。

さらに、女性に嬉しい効果としてゼラニウムには実用的な効果として、防虫効果があります。自室で使用したり、外出時に利用すれば、体調を整えつつ虫除けの効果も期待できる一石二鳥のアロマオイルなのです。

身近に活用されることが多い薔薇の香りに似ているため、初心者としても試しやすい香りです。また、アロマオイルの効能に半信半疑な方でも、副産物ともいえる防虫効果の為にまず利用してみるのはどうでしょうか?

【その7】クラリセージ

七種類の中では、ハーブ系に分類されるアロマオイルです。ほのかな甘みのある香りが特徴で、人によってはナッツのような甘さや深みを連想させる香りです。

効能としては、女性特有の症状の中でも、産婦人科が管轄するトラブル全般に効果が期待できます。女性ホルモンに似た働きをする成分が含まれているため、生理を原因とする痛みを軽減し、生理不順や更年期障害の改善効果も期待できます。

このような女性特有の鎮痛効果だけではなく、実は幅広く痛みに対して効果を発揮します。頭痛・肩こり・筋肉痛など、痛みを緩和させる効果があり、痛みに悩む人にとって最適な香りです。

また、ストレスからくる不安や、緊張からくるプレッシャー、場合によりパニックに陥るような精神的混乱にも効果があり、心を落ち着かせてくれる精神的な鎮静効果も期待できます。

痛みに対してストレスを感じている人にとって、最適な香りなのです。是非、試してみてくださいね。

【その8】サイプレス

七種類の中では、ウッディー系に分類されるアロマオイルです。名前から香りを連想することは難しいのですが、実は日本人に馴染み深いヒノキの香りに似ています。人にとっては森林の中にいるような連想をする香りです。

効能としては、ホルモンバランスを整える効果があり、さらに血液の循環を整える働きもあるため、冷え性の改善を期待できます。また、精神安定の効果もあるため、生理中のイライラを緩和させる効果があります。

また、心拍数と呼吸を整える作用があるため、感情の高ぶりを鎮めて冷静な判断ができるようにしたり、集中しやすい環境をつくる手助けにも最適です。

さらに、生理が始まる前に、生理痛への事前予防としても活用できます。生理が始まる前から身体の冷えを予防し、身体を温めながらホルモンバランスを整えることで、次にくる生理痛への対策にできます。

もちろん血の巡りもよくなるので、経血もスムーズに行える手助けのアロマオイルとして活躍を期待できます。湯船の中にアロマオイルを入れることで、入浴剤代わりに使用すれば、ヒノキのお風呂が好きな人には馴染みやすい嬉しい香りです。

もちろん、お風呂に利用するときは、そのアロマオイルの注意事項をよく読んで利用してくださいね。

【その9】ネロリ

七種類の中で、フローラル系に分類されるアロマオイルです。甘さと苦味をもつビターオレンジの花の香りで、人によっては甘酸っぱさを感じるものです。甘ったるい香りが苦手な人でも、ビターの混じるネロリならば使用できるのではないでしょうか。

効能としては、自律神経を調整することで、心身をリラックスさせる効果があります。溜めこんだストレスからくるショックや精神的な心の痛みを落ち着かせて、安定させることで深いリラックスへと導く効果を期待できます。

また、吐き気や発汗、口の渇きや胃痛、便秘や下痢など、あらゆるストレスを原因とする症状の改善効果が期待できるので、ストレスに弱い方に最適な香りなのです。

深いリラックス効果から、睡眠前の寝室で利用することで、ネロリの香りと共にぐっすり眠ると効果的です。ただし、リラックス効果に特化しているため、これから活発的に動こうという時には不適切な効果でもあります。

アロマオイルは種類が豊富です。状況によって香りを使い分けたりすることができることからも、今一番必要だと思うアロマオイルを選んで使用してみてくださいね。

アロマオイルの正しい利用方法2パターン

  • アロマオイルを購入したアロマポットに使用方法に従って量を垂らし、温める
  • 入浴剤を入れていない浴槽にアロマオイルを2~5滴たらして入浴する

室内に香りを充満させて、その中で就寝したり、ストレッチを行う。入浴する際に、入浴剤の代わりにアロマオイルを使用する。初心者でアロマオイルの使い方がよくわからない人でも、この二通りから始めるといいかもしれません。

ただし、注意したいのが肌のトラブルです。アロマオイルは自然由来のもの。天然成分たっぷりのため、良くも悪くも相性が存在します。豪快に使用して後から泣きを見る前に、肌に少しつけたりすることでパッチテストを行うといいでしょう。

そして、万全の準備を整えてから、たっぷりとアロマオイルの効能を満喫してください。

アロマオイルの注意事項!生理痛も悪化してしまうかも

これだけ多くの効能を私たちの身体に与えてくれるアロマオイル。しかし、薬が毒にもなるように、アロマオイルにも注意が必要なことが多々存在します。害あるものにしないためには、アロマオイルの注意事項に沿って、正しく扱うことが大切です。

中でも、注意したいことが四つあります。それが下記のとおりです。

  • 高濃度での使用に対する悪影響
  • 妊娠中の使用に対する不都合
  • 生理痛に対して逆効果を与える香り
  • 肌のトラブル

高濃度とは、使用方法として例えば1滴~3滴と書いてあるのに、香りがしないからと6滴など余分に出して利用することです。このような利用方法は、肌トラブルだけではなくアロマオイルの副作用を身体に出しやすくなります。

場合によっては、吐き気や頭痛を引き起こすアロマオイルの種類もあるため、薬と同じように用法容量を守って正しく使用してください。アロマオイルとは、治療するための薬でもあるのです。

また、妊娠中の女性に対して注意を書いてあるアロマオイルも多く、利用する際にはそれをよく読み込んでください。アロマオイルの中には、妊娠中の方にとって一種の害になってしまう香りもあります。

香りに敏感になり、趣向が異なる妊娠中の女性には辛い香りがあるのも珍しくないため、避ける方が無難です。それは生理中であっても例外ではありません。今回紹介したアロマオイルは、いずれも生理中の痛みを緩和させる効果があるアロマオイルです。

しかしアロマオイルの中では、生理中の利用を控えるように注意を書き足してあるものも存在します。他にも、条件付きで避けた方がいいことが書いてあることもあるため、試す前によくよく説明書を読んでおきましょう。

生理痛を悪化させる可能性のあるアロマオイルを詳しく知りたい方は、こちらからどうぞ。

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生理痛を悪化させるにおいがある!?使用を避けたいアロマオイル11種

正しくアロマオイルを活用し、生理痛を緩和しよう

いかがでしたでしょうか?今回紹介したアロマオイルの他にも、まだまだ豊富な種類が存在します。其々のアロマオイルの効能や取り扱い方法、そして何よりも香りを確認して、自分に合うアロマオイルを発見していきましょう。

アロマオイルの香りは、多くがリラックス効果を期待することができるため、精神的なイライラやストレスを緩和させるのに効果的です。

そして、生理痛を手っ取り早く緩和させる方法としては鎮痛剤があります。しかし鎮痛剤は身体に普段がかかることも多く、乱用ができない物です。身体への負担が気になり始めた女性にとって、アロマオイルは一つの解決策になりえる手段です。

自然の力でじっくりと体質を改善していく自然療法の一つ。アロマオイルを使ったアロマテラピーを活用してみるのも一つの手です。まだ試したことがない方は、一度思い切って試してみるのはどうでしょうか?

自分に合うアロマオイルを発見し、自分なりに生理痛を緩和させる香りを見つけ出して、少しでも生理期間を快適に乗り越える環境作りの一手として、アロマオイルを活用していきましょう。

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