急に生理痛がなくなったら注意!不妊の原因にもなる排卵障害かも

ある日突然、生理痛がパッと消えてしまったら、あなたはどう思うでしょうか?

痛みがないことはいいことです。生理なのに煩わしい痛みもなく、とても快適な日々が過ごせることは確実です。

しかし、そんな快適な日の裏側には「無排卵月経」と「排卵障害」という影が潜んでいるかもしれません。

今回は生理痛が急に消える可能性がある、無排卵月経と排卵障害について紹介します。不安に思った時、参考にしてくださいね。

生理痛がないことが正常。でも突然痛みが消えるのは婦人病かも

生理痛は苦しくて痛いものです。女性にとって悩ましい存在として、知名度は年々上がっています。しかし、生理痛というものは実は存在しない方が正常なのです。痛みを訴えてくる生理痛は、月経困難症の代表的な症例として紹介されています。

そのため、生理痛を改善するために、薬に頼ったり体質改善をしようと行動している女性も多いのです。ですから、生理痛が徐々に消えていくことはとても良いことであり、改善のために頑張ってきた成果と言えます。

ですが、急にパッと生理痛が消えてしまった場合は要注意です。本当にある日突然に、段階を踏むこともなくパッと痛みが消えてしまった場合、それは病気の可能性があるのです。

その原因となる病気の代表としてあげられるのが、

  • 無排卵月経
  • 排卵障害

のふたつです。

生理痛が急に消える「無排卵月経」は不妊の原因になってしまう

「無排卵月経」とは、文字通り月経があるのに排卵をしていない状態のことです。「無排卵性周期症」と呼ばれることもあります。

後述する排卵障害の原因となる一つであり、不妊の原因になる症状です。

この病気がやっかいなところは、排卵がないのに、生理として月経自体がきちんと生じることです。そのため症状に気付くこともなく、不妊治療の一環として調査した時に発覚することも多いのです。

無排卵月経の症状として代表的なものは、下記のとおりです。

  • 生理周期がバラバラで生理不順である
  • 月に生理が二度くる
  • 生理が遅れてくる
  • 経血の量が少なく、だらだら続く
  • 生理痛があまり出てこない

これらの症状を訴えて、無排卵月経だと発覚するケースが多々あります。

油断してはいけないのは、これらに当てはまらず、生理が周期的にきちんときているから問題はないと思っている女性も、実は排卵していないというケースがあることです。

もちろん、これらの症状に当てはまったとしても、その後に自然と周期が戻ったり、経血が通常通りに戻るならば問題はありません。日常生活の乱れや、ストレスによって生理の周期が乱れることはよくあります。

特に20歳前ならば、まだ生理周期が安定しないことは十分にあるので、気にしなくても大丈夫です。

ただし、この無排卵月経は30代の女性に多いものです。この年代で生理が長期間不規則であり、リストに該当する女性は産婦人科に行くことを検討してくださいね。

特に後々妊娠を望んでいるならば、早め早めに産婦人科に受診することをおすすめします。

無排卵月経の代表的な治療法

無排卵月経は、主にストレスから発生することが多いものです。そのため、まずストレス軽減のために生活習慣を改善し、ストレスの原因を取り除くことが治療法に上げられます。

例えば、過度なダイエットは肉体のストレスになっているかもしれません。逆に運動不足でも、ストレスを無意識にため込んでいる場合があります。

精神的ストレスも同様です。仕事のストレスや家庭のストレスなど、どうしようもないストレスを発散する、あなたに合う方法を見つけてください。まずは生活習慣を整えて、ストレスが少ない生活になるようにしていきましょう。

また、女性ホルモン薬で生理周期を整えたり、排卵を誘発する排卵誘発剤を使用したり、漢方を駆使して体質改善から目指す治療法もあります。中々ストレスが軽減できない時は、こちらも試してみてはいかがでしょうか?

不妊原因の約3割をしめる「排卵障害」は軽度から重度まである

「排卵障害」とは、文字通り排卵がうまくいかなかったり、排卵が起こらない状態のことです。

女性の不妊原因の約三割がこの排卵障害にあると言われています。子供が欲しい女性が不妊治療に訪れて、この原因が発覚することも珍しくはありません。

これの厄介なところは、原因が複数考えられることと、現代医学では、排卵障害になる原因が明確になっていないことです。

原因が明確ではなくとも、過去の症例から排卵障害になりやすい女性は、だんだん明らかにされています。排卵障害になることが多い人の特徴は、下記のとおりです。

  • 生理不順を抱えている
  • 排卵を誘発する女性ホルモンを出す器官に問題がある
  • 極度の肥満や体重減少などの、体重変動がある
  • 男性ホルモンの増加による、ホルモンバランスの異常
  • 日常のストレスを溜めこみやすい

このような女性に多いため、心当たりのある人は気を付けた方がいいでしょう。また、上記にあげたリストの他にも、全く生理がおとずれず不妊に悩んで訪れた女性が、早発閉経を起こしていたパターンもあります。

先述したように、不妊治療の一環として発覚する場合もありますが、生理不順や生理がこないことを産婦人科に相談にきて、検査にて発覚するケースもあります。

生理に関する不調に気付き不安に思ったならば、遠慮なく産婦人科に受診して相談しましょう。

排卵障害の代表的な治療方法

排卵障害は、大きく分けて

  • 排卵自体が無くなってしまう無排卵
  • 卵胞が育っていない
  • 排卵ができない

の三パターンに分かれています。症状も軽度から重度まで存在するため、治療方法や改善方法もそれぞれ多岐に渡ります。

排卵できない場合は、排卵誘発剤を使用して排卵を促して治療を行います。太りすぎや痩せすぎが原因だと考えられる場合は、生活習慣の改善を指導されます。

女性ホルモンの乱れが原因であるとされた場合は、女性ホルモン薬が処方されます。ホルモンバランスからの自律神経の乱れが原因の場合は、不妊に効果がある漢方治療やストレスの発散などを勧められることもあります。

このように原因も治療方法も多岐にあることから、改善しやすい方法を医師やパートナーと相談して決めたりしていきます。まずは、自分がどの排卵障害に当たるのかを明確に知ることが、治療の第一歩となるでしょう。

生理痛が急に無くなったら、不妊状態の合図かもしれません

生理痛がパッと消える原因としてあげられる「無排卵月経」と「排卵障害」は、どちらも不妊に繋がる症状です。妊娠したい女性にとって、天敵となるものです。

生理痛は無くなれば嬉しいことばかりです。徐々に徐々に体質改善を目指した女性ならば、生理痛が無くなった時が至福の一時です。努力が実を結んだ証明ですからね。

しかしそれとは異なり、ある日突然パッと生理痛が消えた女性は、嬉しいと喜ぶよりも先に考えてみてください。確かに生理痛が無くなるのは嬉しいことですが、それをぐっとこらえて、自分の身体のことを考えてみてください。

特に、後々妊娠を考えている女性は、より真剣に考えてみてください。あなたのその生理痛が無くなったことは、本当に嬉しいことなのでしょうか?特に心当たりがないならば、産婦人科に行くことも検討してみてくださいね。

どのような症状であれ、早期発見に損はありません。あなたの望む未来のためにも、この紹介を参考の一つとしていただければ幸いです。

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