生理で下痢になる3割の女性必見!生理でお腹がゆるくなる原因と対策

生理期間中に下痢の症状を抱えている女性は全体の28.9%と言われ、これは生理痛などの腹痛、腰痛、全身のだるさに続いて多くの割合の女性が感じている症状です。

生理期間中に生理痛共々に腹痛も催し、下痢るというダブルパンチをくらっていますか?

生理痛など、生理期間中にあらわれる不調は個人差が強いものです。しかし、同様の事例が多いということは、何らかの原因が共通して存在しているということでもあります。

今回は、生理中に下痢になりやすい原因について紹介していきます。実は生理中に下痢になる原因は、ホルモンの働きが強く影響しています。

生理中に下痢が起こるのはプロスタグランジンというホルモンが原因

生理痛を悪化させる原因として、よく名称があがるホルモン成分の「プロスタグランジン」。

生理期間中に子宮を収縮させて、経血を促す役割を担うホルモン成分です。近年では、よくこの名称を目にする女性も多いのではないでしょうか?

そう、またお前かという声が聞こえてきそうですが、実は生理中に下痢になってしまう原因もプロスタグランジンなのです。

プロスタグランジンは子宮の収縮の他にも、胃腸を収縮させて、特に腸を活性化させる働きも持っています。その腸が通常以上に活性化されてしまい蠕動運動を起こすことによって、生理中も下痢という症状になってあらわれます。

この生理周期に伴い、体内に分泌されるホルモン成分プロスタグランジンの影響から、腸が異常収縮して起こる下痢こそ生理中に起こる女性特有の下痢なのです。

しかしその一方でプロスタグランジンが原因だと思っていたら、生理中の不安定な精神とストレスから、実はストレス性の下痢を引き起こしていたという女性もいます。

どちらの下痢も、症状としてあらわれるのは同じようなものです。胃腸にも作用するプロスタグランジンにより、下痢が生じやすい環境が出来上がっていることもあり、全てが終わってからやっと判断が付くということも多々あります。

生理痛に痛みがある人とない人がいるように、必ずしもプロスタグランジンが働きかけていることが、直接的な下痢の原因というわけでもないのです。

生理中に下痢になりやすい人は、元から下痢になりやすい人が多いと言われています。他にも、生理中にプロスタグランジンを原因とする吐き気を強く感じる女性が、下痢の症状になりやすい傾向にあります。

どちらも胃腸が激しく刺激されている状況にあるので、下痢になる可能性が慢性的に強くなっています。

さらに、身体の冷えからも下痢を誘発してしまうため、冷え性の女性にも多い傾向があるようです。

生理中に下痢が起こりやすい人の特徴

つまり、まとめると次の特徴にあてはまる人が、生理中に下痢を起こしやすい人だといえます。

  • 生理中にストレスを感じやすく、不安定な精神状態になる
  • 生理中以外でも下痢になりやすい
  • 生理中に吐き気を強く感じることがある
  • 冷え性

生理中に下痢になった時の対処方法

生理中に下痢になってしまった場合、下腹部の痛みなど生理痛と併発することは多々あります。他にも、精神的な憂鬱やイライラなど精神的な症状が強くあらわれることで、下痢と相乗効果を生み加速度的にストレスが溜まってしまうこともありますね。

そのような状況からいち早く抜け出すためにも、生理中の下痢に対する対策方法を知っておくことは損になりません。簡単なことから初めて、少しづつでも継続して行いましょう。

身体を温めて下痢対策

下痢になりやすい人は、慢性的に身体が冷えを患っていることがあります。

ただでさえ血液を経血で失い続ける生理期間。体温が減りやすい状況で身体が冷えていると、もっと冷たくなり、結果的に下痢になってしまうのです。

つまり、身体の冷えを改善することが生理中の下痢の予防や対策に繋がるのです。

特に、お腹を温めることを重点的に行いましょう。お腹の中でも、下腹部を中心に温めれば、生理痛の軽減にもなり一石二鳥を狙えます。

  • 冷たい飲み物を控えて、温かい飲み物に切り替える
  • お風呂は湯船に浸かってじっくり芯まで温まる
  • 足を剥き出しにして冷えないように、ひざ掛けを常用する

など、簡単に始めることができる冷え性対策から、手を付けてくださいね。

刺激物を食べるのはほどほどに

下痢になっているということは、胃腸が必要以上に活発化していたり、弱っていたりと異常がある証拠です。そのため胃腸に悪影響を与える可能性のある、刺激物はなるべく控えましょう。

  • 身体を冷やす成分でもあるカフェインが含まれてる珈琲や紅茶
  • 唐辛子や山椒など

を食べることも控えるといいでしょう。

特に、珈琲や紅茶などカフェインが強い飲み物を好む女性は、せめて生理中だけでも飲むことを控えるようにしてください。下痢が治まった頃に、大丈夫だと思って飲んだら下痢が再発したなんてことがあったら、目も当てられません。

ストレスと疲労に注意しよう

先述したように、生理中にある下痢にはストレス性の下痢も存在します。生理がくるという憂鬱な気分がストレスとなり、下痢を誘発してしまうのです。

この場合は、なるべくストレス発散に努めてください。ストレス性ということは、原因となるストレスが軽減すればその症状も軽くなることがあります。

また、身体的・精神的なストレスを新たに作らないために、疲労軽減も考えてみましょう。

毎晩就寝時に、リラックスできる時間を作ったり、一日の間に少しでも自分が好きなことができる時間を作る。これらの時間を設けるだけでも、ストレス発散になることがあります。

自分なりにストレスと疲労を解消できる方法を探して、少しづつ日常生活に取り入れていってくださいね。

生理中の下痢が酷い時は無理せずに下痢止めを服用!もしくは産婦人科へ

生理中に下痢に悩まされている女性の事例の中には、「生理に関する下痢だから放っておいても治る」と何の対策もせずに、生理が終わるまで放っておくという意見を告げた人もいます。心当たりがある人も、中にはいることでしょう。

その判断も間違いというわけではありません。しかし、どうしても酷く辛い下痢ならば、放置するのではなく産婦人科に受診に行ってください。

生理期間中の下痢をいつものことだと処理してしまわずに、その症状に不安を抱いたり、辛いと少しでも感じたならば行動してみましょう。

また、病院行くほどでもないと感じている人は、市販の下痢止め薬を服用することも考えてみてください。最近は、生理に伴う下痢に効果がある下痢止め薬も出てきました。用法容量を守って正しく使用してくださいね。

あなたの身体を治すきっかけを与えられるのは、あなた自身だけです。生理中の下痢という不快な症状から、早く脱出するためにも頑張ってみてくださいね。

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