子宮の検査で知っておきたいこと。検診方法、費用や注意点など

女性特有の内臓器官と言えば、真っ先に「子宮」を連想するのではないでしょうか?胎児を育み育てる重要な子宮は、私たち女性の身体を知る上でも重要な器官です。

では、この子宮が健康的かどうか調べる検診について、私たちはどれだけ知っているのでしょうか?

ここでは今回、子宮の健康を調べる上で行われる検診の種類や、その方法について簡単に紹介したいと思います、もし自分の子宮について知りたいと思った時の参考にしてくださいね。

子宮が健康的か調べる検査。どんな項目があるの?

子宮を調べると聞くと、漠然とした不安感や恐怖心が沸き起こることは多々あります。何をすればいいのか、何をされるのか、どのような過程で検診するのか。分からないことは多いのではないでしょうか。

子宮は女性にとって大切な場所ですが、実は検診の方法について知っている女性は少ないのではないでしょうか?

子宮の検診は、文字通りに子宮の状態を調べるための方法です。機械や器具を駆使して、特に指や綿棒を使って子宮の中を医師に診てもらうます。その結果として、子宮筋腫や子宮内ポリープ、子宮の奇形や子宮がんの早期発見が見つかることもあります。

検査に掛かる時間はそれほど長くありません。早ければ衣服の着脱と合わせて15分程度で終わります。また、時間がかかると言ってもお腹を冷やすのはよくありませんので、なるべく手早く済ませて終わるようにする病院が多いものです。

今回は分かりやすく、多くの病院で行われている4つの検診方法を紹介します。まずは、どのような方法があるのか知っていきましょう。

【1】内診

内診は、医師が直接的に膣のなかに器具や指を入れることで、下腹部を触診します。この状態で、卵巣や子宮の状態を調べる検査方法です。

膣内や子宮にしこりがないかどうかも調べます。この内診によって、子宮の大きさや硬さなども判明するため、子宮筋腫が発見されることも珍しくありません。

【2】超音波(エコー)検査

超音波を身体の表面に当てることで、臓器からはね返ってくる音波を、エコー画像として映し出し検査する方法です。内診では見逃したり、身としてしまう小さな子宮筋腫も発見できます。

基本的には、このお腹の上から専用機械を当てる「経腹法」で行われます。しかし、子宮内がんの検査や、子宮筋腫が見えにくい位置にある可能性が生まれた場合には、直接膣内に専用機械を入れて調べる「経腟法」が行われることがあります。

病院や医師の判断により、この二つの方法の内、片方だけの場合と両方実施を行う場合があります。

【3】MRI検査

MRI検査は、磁気を使うことで身体の内部を横断面として描き出し、がんの治療前に周囲の臓器への広がりや、がんの転移があるかを調べる検査です。

これまでの検査で病気の疑いが出た場合は、MRI検査によって精密検査が行われます。これにより悪性の筋腫や子宮がんの位置や大きさを正確に調べて、治療方法の取得選択に使われます。

【4】子宮鏡(ヒステロスコピー)検査

子宮の中から内視鏡を膣から子宮体部に入れて、子宮がんの位置や形状を直接確認します。胃カメラをイメージしてください。あれの子宮バージョンだと考えると、想像しやすいのではないでしょうか。

超音波検査などの結果、子宮内膜のすぐ下に腫瘍ができる「粘膜下筋腫」が疑われる場合があります。その結果より詳細に調べるために、子宮鏡検査に進むことがあります。

また、症状の断定が難しく、疑わしい箇所を直接的に観察することで診察することもできます。子宮の中をより正確に調べるために、この診察に進む場合もあるのです。

子宮の検診に掛かる費用

子宮の検査は、その内容から婦人科検診に分類されます。婦人科検診は、病院により内容が異なることが多く、その料金も一概に表せません。内診はともかくとして、子宮がん検診などが入ってくるならば、約1万円から3万円程度かかります。

もし保険が適用され、大きな検査を行わない場合は約1万円未満か5千円前後といったところでしょう。

また、子宮の検査では限られた器具や部屋で行う場合が多いため、事前に病院に予約をとる形にして診察を受けに行くと、スムーズに事が運びます。

子宮がんの検診の場合は、自治体によっては補助金が受けることができない場合があります。その場合は、必要経費が嵩んでしまうこともあります。

そのため、会社経由の健康診察依頼の場合は、どのように手順が処理がされているのかを確認してみてくださいね。

患者と医師が検診中に顔を合わせないため、身構えなくていい

いかがでしたでしょうか?子宮の検診については、受診してみないと分からないことが多い診察です。今回の紹介で、少しでも知る手助けができたならば、嬉しい限りです。

子宮の検査では、主に内診台という開脚した姿勢で行う特殊な椅子があります。名前の通りに内診を行いやすくするための物で、視界は両親と医師の間にカーテンを引くなどして対策されています。

このように患者としても不安の多い子宮の検診では、患者と医師が検診中に顔を見合わせない対策がされていて、思うよりも精神的ストレスが少ない環境と手順が決まっています。

また、子宮を調べるということは経血がある生理期間中は診察を受けられません。そして下半身をみせると言うことは、脱ぎやすい服装がもしくはスカートをはいて病院に行くといいでしょう。

そして、子宮の検診を受けることに不安や抵抗感があるならば、それを素直に医師や看護師に伝えてください。きっと力になってくれます。

子宮に関するトラブルをいち早く見抜くためにも、婦人科検診などを活用して、自分の身体を守るために上手く活用してみてくださいね。

この記事をシェア

合わせて読みたい

ページ先頭に戻る