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チェストツリーの効果と副作用。PMSを改善させる配合市販薬はコレ | crana クレーナ

チェストツリーの効果と副作用。PMSを改善させる配合市販薬はコレ

女性の体調をサポートする成分のひとつに「チェストツリー」があります。ハーブを使った医療が盛んなヨーロッパでは、古くからよく知られる成分のひとつです。

英語では「chaste tree」とつづります。このchasteには「純潔」という意味があり、チェストツリーは南ヨーロッパでは貞操のシンボルとして扱われていました。そういった意味でも若い女性にとても縁の深いハーブといえそうですね。

最近は、サプリメントや医薬品に配合される成分として目にすることも増えてきています。

チェストツリーはどのような成分なのでしょうか。特徴、気になる効果や副作用についてチェックしてみましょう。


古くから女性の体調をサポートしていたチェストツリー

チェストツリー(イタリアニンジンボク・セイヨウニンジンボク)は、シソ科ハマゴウ属の低木。

▼チェストツリー
野生のチェストツリー写真

南ヨーロッパ~西アジアが原産地で、日本ではあまりなじみのない植物ですが、ヨーロッパでは古くから葉や果実が薬用に使われていました。全体に芳香があり、初夏には薄紫または白の清楚な小花を咲かせるのが特徴です。

▼チェストツリーの花
チェストツリーの花写真

チェストツリーの果実は「チェストベリー」と呼ばれています。見た目がコショウに似ていて、修道院ではコショウの替わりに使われていたことから「モンクス・ペパー(=僧侶のコショウ)」という英名も持っています。

▼チェストツリーの果実(チェストベリー)
チェストツリーの果実写真

ハーブとしてのチェストツリーの歴史

チェストツリーは、早くから女性特有の症状を改善する効果があるとして注目されてきたハーブ。欧米で生理に関連する症状を改善したり母乳の出をよくするため民間療法や医療に用いられていました。

古代ローマに刊行された、現代で言う百科事典のような読み物「プリニウスの博物誌」にも、チェストツリーについて記された形跡があります。なんと2000年くらい前には、すでにチェストツリーの薬効が発見されていたのです。

ヨーロッパでは医薬品の扱いも

日本にも園芸用のチェストツリーは持ち込まれていますが、薬用ハーブとしてはあまり知られていません。

一方、ドイツをはじめとするヨーロッパでは、医薬品にハーブを積極的に取り入れておりハーブの研究が盛んです。

近年ではドイツなどで研究が進んで、チェストツリーが女性ホルモンに似た作用を持ち、生理痛、月経前症候群(PMS)など女性特有の不調を改善することがわかっています。

また、ヨーロッパでは、政府が規制する機関「コミッションE」や「欧州医薬品庁」が、チェストツリーのPMSに対する薬効を認めています。チェストツリーは単なる民間薬ではなく、正規にPMSの治療薬として政府に認められている成分なのです。

医薬品にも使われるチェストツリーの効果・効能

チェストツリーは、ホルモンバランスの乱れによって起こる次の症状を改善する効果が期待されています。

  • PMS
  • 月経困難症
  • 不妊症
  • 月経異常
  • ニキビ

チェストツリーには、芳香のもととなる精油(αピネン・βピネン、リモネン、シネロール)、フラボノイド、アルカロイド、イリドイド配糖体などが含まれています。

これらの成分は、ハーブが昆虫や病原菌などの外敵から身を守るために分泌している物質なのですが、私達ヒトにとっては体に良い作用をもたらすことの多い薬効成分に変わります。

研究によって、チェストツリーに含まれるこれらの成分は、女性ホルモンのひとつ「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の分泌を促進させることがわかっています。

黄体ホルモンの分泌が促進されると、もうひとつの女性ホルモン「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と黄体ホルモンのバランスが整います。

正常な生理周期や心身の健康は、ホルモンバランスが整うことで成り立っているので、ホルモンバランスの乱れている人がチェストツリーを摂取すると、ホルモンバランスが改善され、不調を緩和させる効果が期待できるようになるのです。

実際に、研究や試験によってチェストツリーは次のような効果が確認されています。

PMS
PMS に対しては、チェストツリーを4~12週間摂取することで、PMS特有の症状(乳房の張りや圧痛、イライラ、落ち込み、怒り、頭痛、むくみ、便秘など)が軽減することがわかっています。

また、PMSの改善に有効とされるビタミンB6よりもチェストベリーのほうがPMSの症状を改善する効果がすぐれているという研究結果が報告されています。

不妊症
不妊症の原因の一つに、黄体機能不全(黄体ホルモンの分泌が不足している状態)があります。黄体ホルモンが不足すると排卵が起こりにくくなったり、受精卵が着床しにくくなったりしてしまいます。

ある試験の結果により、黄体ホルモンの分泌量が少ない不妊症の女性がチェストベリーを3~7か月間摂取すると妊娠する確率が上がることが推測されています。

月経異常
月経困難症、月経異常を改善する効果が確認されています。特に黄体ホルモンの分泌量が少ない人は高い効果が出やすいこともわかっています。
ニキビ
6か月以上の摂取で約70%にニキビの改善がみられたという見解があります。

そのほか、催乳効果(母乳の出を良くする効果)や、月経前不快気分障害(PMSよりも情緒不安定が重い状態)を改善する効果があるのではないか、と言われています。

チェストツリーは安全?知っておきたい副作用の可能性

チェストツリーはハーブなので、薬と違って体にやさしいイメージがありますよね。副作用についても特に心配する必要はない成分なのでしょうか?

チェストツリーは食品なので安全性が高く、通常の食生活で食用に使う場合はもちろん安心して使うことができるものです。ハーブティーや香辛料として調理に使う程度なら、副作用の心配は特にないということですね。

また、毎日摂取し続ける場合でも3か月~1年半の間なら安全で、健康な人なら重篤な副作用の起こる心配はほとんどありません。ただ、ごく軽い症状を含めて副作用が起こる確率は2~5%とされ、主に次の副作用が報告されています。

チェストツリーで起こり得る副作用
  • 胃腸の不調
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 生理以外の出血
  • 皮膚のかゆみ・発赤・じんましん
  • ニキビ
  • めまい
  • 頻脈
  • 口の渇き
  • 体重増加
  • など

チェストツリーの服用中に体調の異変がみられたら、軽い症状でもすぐに摂取を中止する必要があります。また副作用はアレルギーの可能性もあるので、医師や薬剤師に相談することがすすめられます。

チェストツリーは女性ホルモンに直接はたらきかける成分なので、人によっては逆にホルモンのバランスが乱れて体調に変化を起こす場合もあります。子宮を収縮させる作用があるので、妊娠中の人には使用できません。

次に挙げる人は、チェストツリーの使用を避けることがすすめられています。

チェストツリーの使用を避ける必要のある人
  • 授乳中の人
  • 妊娠中の人
  • 妊娠の可能性がある人、体外受精を受けている人
  • 子宮筋腫、子宮内膜症、乳がん、子宮がん、卵巣がんの人
  • 経口避妊薬・ホルモン剤を使用している人
  • 抗精神病薬やパーキンソン病薬などドーパミンに関連する薬を服用している人
  • すでに女性ホルモンをサポートする成分・漢方製剤を摂取している人
  • 子ども(安全性がはっきりしていないため)

チェストツリーを使用して良いか迷う場合は、自己判断で使用せず事前に薬剤師など専門家に相談しましょう。

チェストツリー配合の医薬品・健康食品

チェストツリーで女性特有の不調を改善したい場合は、1日あたりチェストツリーを30~40mg摂取することが目安とされています。

チェストツリーを使用したい時は、成分がしっかり配合され品質が安定している健康食品や医薬品を選びましょう。

健康食品や医薬品の成分に使われているのは、果実の部分にあたるチェストベリーなので「チェストベリー」または学名の「バイテックス」というキーワードで情報を調べると、ハーブティー、国内外のサプリメント、チンキ(生薬エキスをアルコールで薄めたもの)など健康食品がたくさん見つかります。

健康食品は価格も手ごろでインターネットなどで簡単に買えるので、気軽に試せていいですね。

ただ、チェストツリーはハーブといっても、ヨーロッパでは医療現場に用いるほど作用の大きい成分なので、値段や買いやすさだけで安易に選ぶのはおすすめできません。メーカーの情報をよく確認して、信頼できる製品を選びましょう。

チェストツリー(チェストベリー)を配合した健康食品や医薬品の一例には、次に挙げる製品があります。

製品名 有効成分 区分
プレフェミン
(ゼリア新薬)
プレフェミン商品イメージ
チェストベリー乾燥エキス 要指導医薬品
サトウチェストツリー
(サトウ製薬)
サトウチェストツリー商品イメージ
チェストツリーエキスパウダー
ビタミンB6
カルシウム
健康食品
女性の味方~すこやか編~
(アルコ)
女性の味方すこやか編商品イメージ
チェストツリー
メリロート
ウラジロガシ
ヒハツ
ビタミンB1・6・12
健康食品
ルナベリー
(オーガニックレーベル)
ルナベリー商品イメージ
月見草油
亜麻仁油
チェストベリーエキス末
ブラックコホシュエキス末
ほか
健康食品

国内で購入できるチェストベリーの配合薬は、ゼリア新薬の「プレフェミン」のみとなっています。

海外では、すでに複数の国でチェストベリーを配合したPMS治療薬の市販が承認されていましたが、日本では2014年に発売開始、と少し遅れての承認となりました。

健康食品はあくまでも食品なので、栄養成分の補給が目的で製造され、病気を治す目的で使うものでありません。一方、医薬品は臨床実験によって薬効と品質が保証されているので、安心して利用できますし、確かな薬効も期待できます。

毎月のPMSで困っている、という方は、薬剤師のいる薬局で購入できるプレフェミンを試してみるのも良いかと思います。

▼プレフェミンについて、詳しくはこちらの記事でご覧ください
国内初のPMS治療薬、プレフェミンの効果・副作用・購入法は?

チェストツリーはこんな人におすすめ

チェストツリーは、このような方におすすめしたいハーブです。

  • 生理前にPMSの症状(胸の張りや痛み、イライラ、怒りっぽい、むくみ、頭痛)などが起こる
  • 生理周期が不安定
  • 機能性月経困難症(子宮の病気が原因ではない強い生理痛)
  • 基礎体温の高温期が短い、低い
  • 更年期障害・プレ更年期

チェストツリーは、黄体ホルモンの分泌を促進させてホルモンバランスを整える成分なので、黄体ホルモン不足が原因で生理不順や不正出血が起こっている人に特に有効です。

黄体ホルモンが不足しているかどうかは婦人科で血液検査を受けることでわかります。また、受診する前に基礎体温をはかって自分でホルモンの動きをおおむね知ることもできるので、基礎体温を測る習慣を身につけておくとよいでしょう。

黄体ホルモンは排卵後から生理開始前にかけて体温を上昇させる作用があります。この期間は「高温期」とも呼ばれます。

ですから基礎体温をはかって、高温期に体温がしっかり上昇しているかどうか確認すると、黄体ホルモンの分泌が正常かどうか知ることができます。

基礎体温を3周期くらい記録して、高温期が短い、体温が上がりきっていない、という場合は黄体ホルモンが不足している可能性があります。婦人科を受診して検査を受け、ホルモンの状態を確認しましょう。

無月経、鎮痛薬が効かないほどの痛み、不妊の悩みは、セルフケアだけでは対応できないので、婦人科できちんとした検査や治療を受ける必要があります。

一方、検査をしても特に病気は見当たらないのに軽度~中等度のPMSや、年齢やストレスによる生理不順やPMSなどが起こる場合は、ハーブのおだやかな力でホルモンバランスを整えるのが安心です。

チェストツリーをしばらく服用するとホルモンバランスが整い、気になる症状が軽減されるようになります。

ただ、体質や体調によって効果や副作用の出かたには個人差があります。たとえば、黄体ホルモンの分泌量が正常な人が服用すると、かえってホルモンバランスが乱れ体調を崩してしまう可能性も考えられます。

チェストツリーの服用中は体調を観察しましょう。しばらく続けても効果がみられなかった場合は、自分の体質に合わなかった可能性が考えられるので、服用を続けるのは中止します。

もし副作用が出た場合はすぐ服用を中止し、薬剤師に相談しなければなりません。

「副作用が怖い」「おだやかにホルモンバランスを整えて現在の健康をキープしたい」という女性には、チェストツリーのハーブティーを飲む、ガーデニングとしてチェストツリーをおうちで栽培して鑑賞するという楽しみ方もおすすめです。

PMSにチェストツリーを試してみませんか

「女性の体調をサポートする成分」として健康食品に配合されることが多いチェストツリー。

日本ではそれほどメジャーな成分ではありませんが、医療先進国のドイツやスイスでは、すでにPMSの治療薬としてチェストツリー(チェストベリー)を配合した医薬品の販売が承認されています。

ホルモンバランスを整え女性特有の不調全般に効果が期待できますが、特にPMSの改善効果が確認されているので、PMSに悩んでいた方はハーブの力でおだやかに効くチェストツリーを試してみてはいかがでしょう。

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